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女性だけのチームでビルを建設! 業界イメージアップへ取り組み

ビジネス - 2024年9月27日 20時00分
人手不足が懸念される建設業界のイメージアップを図ろうと、東京・中央区の建設現場で“女性だけのチーム”で1棟のビルを完成させるプロジェクトが進められています。

もともと住宅街だった中央区月島エリアでは、マンションなどを建てる再開発工事が進んでいます。その一角に間もなく完成する障害者のためのグループホームを施工しているのが、女性だけの6人のチームです。

チームのリーダーを務める五洋建設の山村珠紀さんは、入社してからの10年間で女性社員が増えたことを実感しているようです。山村さんは「1年目の時よりは女性も圧倒的に増えている。増えてきたということは環境が良くなったからだと思うので。女性の更衣室やトイレも整備されて、職人さんも女性が増えてきた」と話します。

五洋建設では担い手不足を解消するため、働き方改革の一環として、20代後半の女性社員は出産後も働き続けられるよう、建設現場ではなく2年間内勤を選択できるようになっています。産前産後に内勤を経験したという山切有美さんはこの制度について「向いている仕事を見つけるいい機会だと思う。今回、いい経験をさせてもらったので、辞めなくてよかった」と語ります。こうした取り組みの結果、女性の従業員が働き続けれられるようになったことで工事現場への復帰も進み、今回の女性だけのチーム発足につながったということです。

工事現場の人からは「男性だと怒ると怖いが、女性だと怒ることもあるだろうが柔らかい」といった声も聞かれ、五洋建設の生島幸治総括所長は「(彼女たちを)頼りにしている。真面目なのは絶対的なので。そこを生かしてやればいい監督になれる」と期待しています。山村さんにとっても女性たちで力を合わせた今回の現場は自信につながったようで、山村さんは「厳しい状況の時もみんなで話し合うことは止まらず、力を合わせることができた」と話しています。

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