GWが明けて仕事に意欲! 一方で「退職依頼」も急増…
ビジネス - 2025年5月7日 19時00分
ゴールデンウイークが明け、街にいつもの通勤風景が戻ってきました。連休を楽しんだという人たちは「温泉に行った。何も考えずに頭を空っぽにしてリフレッシュできた。早く新しいサービスなどをスタートさせたいので、そのために頑張りたい」(60代男性・IT系)、「普段、結構忙しくてゆっくりできないが、ゴールデンウイークで改めて家でリフレッシュできてよかった。お客さんを取ってくるのが仕事なので、そこを頑張っていきたい」(20代男性・金融業)などと話す人もいました。
一方で、大型連休中に生活を見つめ直し、仕事を辞める決断をする人もいます。退職希望者に代わって会社側に退職の意思を伝える「退職代行」サービスを提供する東京都内の会社では、連休明けの5月7日に退職を代行する件数はおよそ250件となり、ゴールデンウイーク期間全体では800人以上と、前年=2024年に比べて3割ほど増えたということです。特に新卒の社員からの依頼では、入社から1カ月がたち、業務内容よりも人間関係を理由とした退職が目立つようです。退職代行モームリの従業員は「まだまだ業務内容の乖離(かいり)『聞いているものと違う』ことも多いが、実際に業務に慣れつつある状態で感じた『想定していた仕事内容と違う』や、人間関係が分かってきて『思っていたものと違う』と退職を決意した人が多い」と話します。
この時期に退職希望者が増える背景について、退職代行モームリの谷本慎二代表は、社内のコミュニケーション不足があると指摘し、会社側は退職者が出た原因を追究し改善することが大切だと話します。谷本代表は「企業側からすると、退職・離職対策をできていない企業が非常に多いと感じている。労働者のせいにせず、何か自社に原因があるのではとその退職を次に生かすようにすれば、企業としても体制が変わるのではないか」と話しています。