小泉農水相、コメ増産に向け基本方針を策定へ 「水田政策」転換なるか
ビジネス - 2025年6月3日 19時00分
コメの増産で、水田政策の大転換となるのでしょうか。小泉農水相は6月3日の閣議後の会見で、交付金を付けてコメ以外の作物への転作を促してきた政策の転換に向けて、基本方針を決めることを明らかにしました。
小泉大臣は会見で「コメについては増産するかしないかだいぶ議論になっているが、冷静に見た時に、もう既に増産する方向の目標を立てている」と述べ、政府がコメの輸出目標について2030年に現状のおよそ8倍=35万トンに引き上げる方針を固めているとして「既に増産する方向でいまの農政は動いている」と述べました。
今後の進め方については今年度=2025年度中に基本方針を作り、2026年度の概算要求で予算を求め、翌2027年度に実施すると説明しました。
一方、備蓄米を巡っては、競争入札で売り渡した分について事業者側が国への返還を希望すれば買い戻しに応じる考えを示しました。返還された備蓄米は随意契約に回し、再度放出する考えです。