2025年デフリンピックに手話を翻訳できるアプリを開発
ビジネス - 2023年10月10日 20時20分
再来年に東京で開催される聴覚に障がいがある人の国際スポーツ大会・デフリンピックを控え、これから接する機会が増えそうなのが…手話です。AIを活用し、手話を翻訳してくれる新たな技術が登場しています。
「タブレットを使って会話をしてみます。『困った事はありますか?』(選手の手話)手話をカメラが読み取って手話と音声で会話する事ができるんです。」
デフリンピックの選手「デフリンピアン」も参加して体験会が行われたのは、手話を文字に変換できるアプリケーション「シュアトーク」です。使い方は…手話をタブレットのカメラで読み取ると、その動きをAIが判別して日本語に翻訳し、文字にしてくれます。
「手話→文字 歓声」
シュアトークを使えば、手話が分からない人とも会話がスムーズにできるということで、現在、豊島区や調布市を含む全国約15の自治体で試験的に使われています。実際に体験した人は…
「すごいなと思いました。手話が使えなくてもツールを使うことで日常的に会話ができればより良い」「手話通訳士は足りていないと思う。ニーズに足りていないのでAIがこれから活躍できる場面はあるんじゃないか」
東京でのデフリンピックが2年後に控える中、選手たちもこのアプリの普及に期待を寄せます。
「この手話翻訳ツールはいかがでしたか」「自分が手話を使ったのを翻訳した事は想像よりもすごくてびっくりしました。でもまだまだ認知されていないところもあるので今後期待したい」
アプリの開発者によりますと、現在、シュアトークに登録されているのは行政に関する言葉を中心とした2500単語ほどで、今後も単語を増やし、デフリンピックや関連イベントなどでの活用を目指します。