中東情勢不安定で注目「再生可能エネルギー」 活用の“現在地”は?

ビジネス - 2026年3月17日 21時00分
ホルムズ海峡の封鎖によって日本のエネルギー安全保障の脆弱(ぜいじゃく)さが浮き彫りとなったともいえる状況ですが、こうした中で注目されるのが「代替エネルギー」の活用です。再生可能エネルギーを使った事業を展開する企業が集まる展示会を取材しました。

東京ビッグサイトで3月17日から19日まで開催されている「スマートエネルギーWeek」では、中東情勢が不安定な中、各企業が代替エネルギー活用の必要性を訴えています。

その1つが風力です。戸田建設は日本で初めて海に浮かべる風力発電を開発し、今年1月に長崎で商業運転を開始しました。戸田建設の担当者は「日本の場合はエネルギーの海外依存度が石油・ガスなど非常に高い特徴がある。自国のエネルギー自給率を上げていくには再生可能エネルギーが最も有効な手段だと思う」と話し「日本は海洋国家で幅広い海域がある。浮体式洋上風力発電は設置できる海域が幅広いのでポテンシャルがある。われわれの技術を使って日本の脱炭素化に今後貢献できたら」と意気込みます。

さらに東京都が注目する技術も進化を続けています。薄くて軽くて曲がる太陽光パネルとして東京都も注目しているのが「ペロブスカイト」です。ペロブスカイトは、原材料となるヨウ素の多くを日本で調達できることで注目されている発電技術です。会場ではペロブスカイトを宇宙衛星に活用しようという展示も行われています。この企業では一般的な太陽光パネルと比べ10分の1ほどの重さで同じ電力を発電できるペロブスカイト型の太陽光パネルを開発しました。

さらに、クリーンエネルギーとして期待が高まる水素の活用も注目が集まっています。水素の活用といえば水素自動車が有名ですが、この再生可能エネルギーを家庭で活用しようとする企業もあります。この企業では水素を活用したこんろのほか、日本で初めてとなる“特定小型の自転車”も開発しました。水素を動力とするこの特定小型原動機付き自転車は、最高速度20キロ以下、16歳以上なら免許不要です。担当者は「水素燃料電池のパワーシステムを搭載して、前のリチウム電池を搭載した特定小型原付より倍ぐらいの距離を走れる。家庭生活でCO2の発生を減少あるいはゼロにすることができれば、カーボンニュートラルの実現に役立つ。CO2ゼロの社会をつくりたい」と笑顔を見せました。

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