東京・清瀬市は4月1日、閉館した旧・市立中央図書館の解体工事を中断すると決めました。これについて、2日で退任となる渋谷桂司市長が開いた会見の中で言及しました。閉館した地域図書館の復活については、3月に行われた清瀬市長選挙の争点ともなっていました。
会見で渋谷市長は「新しい市長の公約をきちんと果たしてもらえるよう、配慮というか適切に判断をさせていただいた」と述べました。工事の中断は、市長選で地域図書館の復活を訴えた原田博美さんの当選を受けたもので、 渋谷市長は翌3日から市長が代わるに当たり、解体を始めるのは不適切だと判断したということです。旧中央図書館は現在閉館していますが、建物はそのままの状態で残っています。
図書館を巡る動きに、清瀬市民からは「聞くところによると結構(建設から)年数がたっていて、僕が二十歳ぐらいの時にできている。解体なり補強工事なりして、元通り中央図書館として残ってほしい」(70代)という声が聞かれたほか、「人口が減っている中、良い建物(新しい図書館)建ててもしょうがない。それだったら別の方に予算を回せばいい」(70代)という声や「老朽化だからといって税金を使って無理に建て直すのではなく、うまく再利用してほしい」(60代)など、さまざまな声が聞かれました。
市は老朽化した図書館の現時点での耐震性は不明だとしていて、今後の方針は新市長の原田さんに委ねるとしています。