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眼鏡店に外国人が殺到!理由は“スピード”?【TOKYO LENS】

文化 - 2025年12月20日 20時00分
東京の魅力や課題を外国人記者の視点でお伝えするTOKYO LENSです。取材したのは中国出身で日本語、中国語、英語を話す報道部の曹蒙記者です。

渋谷区にあるメガネ専門店、ゾフ原宿店。およそ1200点の眼鏡を取り扱うこの店は、訪れる客の半分以上が外国人です。有名観光地でもない眼鏡店に、なぜ外国人が訪れるのでしょうか。

曹:「どうして日本で眼鏡を購入したいと思ったのですか?」
中国から:「こちらの方が安いからです。価格が香港の半分くらいなんですよ」
アメリカから:「視力検査やレンズが無料で含まれているのは驚きです」

観光客らは、安くて品質の良い日本の眼鏡を求めて店を訪れていました。また、視力測定などのサービスを無料で行える点も珍しいといいます。

さらに...
曹:「日本のメガネ店を訪れる多くの外国人観光客。特に驚かれるのが、提供までのスピードです」

アメリカから:「アメリカでは眼鏡をなくしたり壊したりすると、新しい眼鏡が手に入るまで2週間から1カ月くらいかかる」
スペインから:「インターネットで調べたところ、日本ではその日に眼鏡が受け取れると知った。明日日本を出発する予定なので、夫が新しい眼鏡を欲しがっていたこともあり来ることにした」

海外では一般的に、客の視力に応じたレンズをメーカーに発注して眼鏡を作成するため、買いに来たその日中に受け取ることができないといいます。

一方、日本の眼鏡店は、多くの場合、店内に豊富なレンズを取り揃えていて、その場で眼鏡を作成できるため、1時間以内に受け取れます。

ゾフ原宿店の店員:「眼鏡の注文、作成、受け取り、あと目の検査も全部一つのお店でできるのがすごいそうです」

そして、外国人客に特に人気があったのが、度が入ったサングラスなど、UVカット機能がついている商品です。

UAEから:「私の国ではとても暑くて日差しが強いので、サングラスをかける必要があります」

おととし、眼鏡チェーン店が行った調査によりますと、日本人のサングラス使用率はおよそ16%と低い値です。一方、海外では使用する人が多く、その理由を専門家は紫外線の影響の受けやすさによるものだと話します。

城下医師:「(特に)青い目の人は光が透過してしまって目の中に入る量が多い。まぶしさを強く感じやすく、疲れ目が出たり頭痛が出る症状があるみたいで、海外の人は基本的にサングラスをする習慣がある」

インド出身で現在日本で働いている男性にも、サングラス文化の違いを聞きました。

インドから:「日本人がサングラスをかけないことに気づいたときは正直驚きましたね」

曹:「日本人はサングラスをかけると少し怖いと思われることがあるようで、それが原因かも知れないのですが、どう思いますか?」
「インドではそういう抵抗感はありません。サングラスをかけながら話しても問題ありません。ファッションというより、目を保護することを重視しているんです」

男性たちは、UVカットに優れた日本のサングラスを、インドに住む知人へのお土産として買って帰るといいます。

曹:「日本ならではの形態ですぐ受け取れる、高品質でリーズナブルな眼鏡が、世界から重宝されていました」

(2024年11月22日放送「おはリナ!」より)

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