府中市 社会福祉法人で約10年間　知的障がい者虐待

府中市の社会福祉法人で元副理事長の男性が約10年間、知的障害のある利用者らに虐待を繰り返し、行政に十数回通報があったのに市が7年余りの間、虐待を認定していなかったことがきょう（26日）分かりました。 虐待の問題は、一昨年に設置された社会福祉法人の第三者委員会がまとめた調査報告書を共同通信が入手して明らかになったものです。 報告書は去年3月にまとめられ、府中市職員OBの元副理事長が約10年前から身体的・心理的虐待をしていたことを認定しました。 「利用者を押し倒し、顔を押さえつけた」といった暴行のほか、「お前の顔なんて見たくもねえ」などの暴言もあったということです。 最初の虐待通報は2013年にありましたが、府中市が虐待認定したのは2020年7月で第三者委員会は「市や東京都、国が積極的に指導に踏み切らなかったために問題を長期化、深刻化させた。責任は重い。」と指摘しています。