日経平均 過去最大の下げ幅4451円/Nikkei 225 down 4,451 yen, largest drop ever

(ビジネス - 2024年08月05日 20時00分)

日経平均株価は史上最大の下げ幅となりました。終値は先週末から4451円28銭安い、3万1458円42銭で、年初来安値を更新しました。 「午後3時になりました、日経平均株価は前日より4400円以上下落し、3万1千円台で取引がおわりました」 きょう(5日)の日経平均株価の終値は先週末に比べ4451円28銭安い3万1458円42銭で、年初来安値を更新しました。下げ幅は、1987年のアメリカの相場の大暴落「ブラックマンデー」翌日の3836円48銭を超えて、東京株式市場で過去最大となりました。 「あまりショックが激しいから、びっくりしました」 Q:このくらいの下げ幅は予想していましたか?「していない」「売らない、じっと我慢してる」 またきょう(5日)の証券会社では、暴落を受けて取り引きの電話が殺到していました。 「さらに売りが売りを呼んでいる状態」「本当いい銘柄でもいい決算出してもダメですね」「うーん、もう銘柄選んでないですよね、何でもかんでも売られてますから」 暴落の主な要因は円高の加速と、アメリカの景気の先行きへの懸念が膨らんだことで、売りが売りを呼ぶ展開となりました。 アナリスト:「円高が警戒されています」「(アメリカの)弱い数字を受けて一気に景気後退リスクが意識されるというような局面となりました」「投資家心理が一気に悪化、冷え込んでいる状態で、パニック的な売りが加速している印象です」 ///// 日経平均株価は、年初の3万3288円から、上昇傾向が続き、先月には、4万2224円と史上最高値をつけました。しかし、先週末から大きく値下がりし、きょう(5日)の終値は、過去最大となる4451円の値下がりで、年初来安値となる3万1458円でした。 要因としては、日銀が先週、決定した利上げにより、日米の金利差の縮小を見込んだ「円買いドル売り」が進んだことによる円高で、東京外国為替市場の円相場は、午後5時現在で、1ドル143円台となっています。またアメリカの景気落ち込みへの警戒感が強まっていることも要因の1つとみられます。 今回の大幅な株価下落について、証券会社のアナリストは、日本企業の現在の実情とは見合っていないとして、市場の過剰反応だとしています。 今後については、しばらく不安定な相場になる可能性はあるが、中長期的には上昇傾向に変わりはないと分析しています。また新NISAへの影響については、「株価の変動を前提とした投資なので、明確な悪影響はない。慌てて売ってしまうのはおすすめしない」と、長期的に考えることが大切だと話しています。

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