都が安全性伝えるため開始 処理水放出めぐる迷惑電話 自動音声で対応

(都政 - 2023年09月05日 13時05分)

福島第一原発の処理水の放出開始以降続いている中国からとみられる迷惑電話に対し、東京都は中国語の自動音声で安全性を伝える対応を始めました。 東京都によりますと福島第一原発の処理水の海洋放出が始まった翌日の先月25日以降、中国の国番号を表す「86」で始まる嫌がらせなどの電話が相次ぎ、きのう(4日)までに3万5000件あまりかかってきたということです。都はこうした電話に対し、1日から中国語の自動音声を使った対策を始めました。 自動音声:「日本政府は海洋放出開始後も各種モニタリングデータを迅速かつ透明性高く公表していて、それら科学的根拠に基づくデータから何ら問題が生じていないことは明らかにしています」 都庁の代表番号にかかってきた電話で、中国語で一方的に話すなどの行為があった場合にこの自動音声に切り替えて対応しています。都の担当者によりますと対策を始めた1日夕方からきのう(4日)までに約400件に自動音声で対応したということです。担当者は「正しい情報を伝える必要があると考え、今回の対応に至った」としています。

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