元千代田区議 懲役2年6カ月執行猶予4年/FormerChiyodacouncilor: 2 years and 6 months in prison, suspended for 4 years

(事件・事故 - 2024年07月16日 20時05分)

千代田区が発注した工事の入札情報を業者に漏らし賄賂を受け取った罪に問われている元千代田区議の男に対し、東京地裁はきょう(16日)、懲役2年6か月、執行猶予4年を言い渡しました。 元千代田区議の嶋崎秀彦被告は4年前に区の複数の公共工事の入札の情報を業者に漏えいし、謝礼を受け取っていたとして、あっせん収賄などの罪に問われています。 東京地裁はきょう(16日)の判決で嶋崎被告が入札に関する業者名など、重要な情報を漏らしたことについて・・ 「入札の公正を害し区民の信頼を損なった悪質な犯行である」と、指摘した一方で事件後に議員を辞職し謝罪していることなどから執行猶予付きの判決が相当だとして、懲役2年6か月、執行猶予4年を言い渡しました。 「嶋崎被告はマスクをしていたため表情は読み取れませんでしたがじっと下を向きながら判決を聞いていました」 ///// 千代田区立お茶の水小学校と幼稚園の設備工事をめぐり、入札情報を漏らした見返りに賄賂を受け取ったなどの罪で懲役2年6カ月、執行猶予4年の判決が言い渡された元千代田区議の嶋崎秀彦被告の経歴について詳しく見ていきます。 嶋崎被告は2003年に千代田区議に初当選。「初心を忘れず千代田区のために」のスローガンを掲げ、議長をはじめ、市街地の開発などを所管する環境まちづくり委員長などを務めていました。そして去年2月には区議会で「小学校の施設整備は子どものために優先的になされるべきだ」と訴えていました。 千代田区議会島崎区議(当時):「未来を担う子どもの成長や学びに対する投資は決して抑制されることがあってはならず、むしろ優先的に積極的になされるべきだと考えます」 そんな嶋崎被告に対し、東京地裁の中村裁判長は、見返りに業者側から計約32万円の謝礼を得るなど「政治的支援を目的とした身勝手な行動」だと指摘し、執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。 この事件を巡っては、嶋崎被告と共謀していた千代田区の元職員に懲役1年6カ月、執行猶予3年の判決が下されています。そして事件を受け、千代田区議会では今年2月に契約にかかる不正行為などを防止するため、特別委員会を立ち上げています。事務局によりますと、これまでに協議は複数回、開催され、各委員からは入札に関する契約の制度や元区議、元職員の倫理観に問題があったのではないかといった指摘がされていて、今後、再発防止策を具体化していくということです。

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