進化する「水上タクシー」 船の上からテークアウト購入も!
(ビジネス - 2020年09月02日 18時30分)
東京の新たな交通機関「水上タクシー」は、交通、観光、防災インフラとしても期待されています。新たなサービスも始まり進化を続ける水上タクシーの魅力を取材しました。 東京湾や都内の川を自由に行き来できる水上タクシー「東京ウォータータクシー」は、水の都・東京の魅力を発信するため、2015年から本格スタートし、1隻8人まで、15分5000円から利用が可能です。現在、都内39カ所から自由に乗り降りすることができます。 水上タクシーを使った小旅行に出掛けてみました。船からは普段は見られない東京の景色が堪能できるほか、「タクシー」のため、自由自在に行き先をリクエストして水上散策もできます。 水上タクシーの活用法は観光だけではありません。防災インフラとしての活用です。海や川には混雑や通行止めがないため、有事の際にはけが人の搬送にも使えます。東京都の小池知事も水上タクシーの発展に期待を寄せています。 そしてこのコロナ禍で、水上タクシーで新たなサービスが始まりました。川沿いにある店がベランダから籠をつるし、商品の受け渡しやお金のやりとりをする「水上のテークアウト」です。買った商品はすぐに船の中で食べることもできます。この水上タクシー会社では現在、海や川沿いにある5店舗と提携していて、テークアウトできる店を順次、増やしていく計画です。 また、屋形船が並ぶ神田川の佃煮店は、佃煮をお土産として購入できるだけでなく、街の歴史を紙芝居風に話してもらえるなど「水の都」を満喫できる店独自のさまざまなサービスも展開しています。 広がる水上タクシーの魅力──。乗れば新しい東京が発見できるかもしれません。
⋮
続きを読む