滝山病院の暴行事件受け 議員ら国や都に抜本的な解決を要望
八王子市の精神科病院「滝山病院」で起きた患者への暴行事件を受け、国会議員と都議会議員らが、抜本的な解決に向けて対応するよう国や東京都などに要望を行いました。 滝山病院の暴行事件をめぐっては問題の解決に向け、国会議員や都議会議員・八王子市議会議員らを中心とした連絡会議が8月に発足。きょう(10日)、議員らが厚生労働省や東京都、八王子市にそれぞれ要望書を提出しました。このうち、厚労省に対しては精神科病院での虐待の根絶や被害者支援の拡大などを求めています。また東京都に対しては滝山病院を独自に調査し、事件の原因を徹底的に究明するよう要望しています。 「午後2時半ごろです、いま議員たちが滝山病院に入っていきます」 一方、連絡会議のメンバーは要望書を提出するため、滝山病院も訪れましたが… 石川大我参議院議員:「説明責任があると思うんですけれども、責任のある人にとりあえず変わってもらえませんか?」 滝山病院電話窓口:「お伝えすることができないんですが…」「わたくしもちょっと分からないんで…」 病院側は「担当者が不在のため、郵送で送ってほしい」と答え、面会を断りました。 ///// これまでに看護師ら3人が逮捕され、2人が書類送検となっている滝山病院の暴行事件、明るみに出たのは今年2月、患者の家族らからの相談を受け弁護士が虐待を告発したがきっかけでした。 東京都は2月に2度、立ち入り検査を実施し、4月に暴行を虐待と認定。滝山病院に対し改善命令を出し、5月には厚生労働省と共同で病院側に指導を行いました。 これに対し病院側は改善計画の提出や、有識者を含む虐待防止委員会を開くなどしています。そして東京都と厚労省は診療報酬が適正かを調べるため、8月に共同で2度目の指導に入っています。 そして、さきほど(10日夕方)都庁で開かれた連絡会議の会見で、これまでの経緯に関する言及があり、「なぜこんなに時間がかかっているのか」と憤りを示しました。 また今回、滝山病院が議員との面会を断ったことについて、「極めて不誠実な回答。 議員に説明すら拒むという対応はきわめて問題だ」と疑問視しています。連絡会議は一刻も早い解決と病院側の誠実な対応を求めています。
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