“自民裏金”会計責任者が新たな証言「幹部会合で再開決定」「今は現職ではない」

自民党の派閥裏金事件を巡って新たな証言です。衆院予算委員会の安住委員長と与野党の理事は2月27日、自民党旧安倍派の会計責任者を東京都内のホテルで聴取しました。 旧安倍派を巡っては、政治資金パーティー券の販売ノルマを超えた分の資金をキックバックし、収支報告書に記載しない習わしが長く続いていたことが分かっています。この習わしが一度中止が決まったにもかかわらず復活した経緯について、安住委員長は記者団に対し、会計責任者が聴取で「2022年8月の幹部会合で再開が決まったという認識を示した」と明らかにしました。また「2022年7月に資金のキックバックの再開を求められた」と証言したということですが、その人物について「今は現職ではない」と説明し、具体名を挙げることは避けたということです。そして「2022年8月の幹部会合で資金のキックバックを再開する結論は出なかった」とする派閥幹部の国会での説明に関して、会計責任者は「なぜ、ああいう発言をしたのか疑問に思う」と述べました。