また東北新幹線で連結外れ…約3時間運転見合わせ 去年9月も同様トラブル

(事件・事故 - 2025年03月06日 19時00分)

3月6日午前11時半ごろ、東北新幹線の上野-大宮駅間で「はやぶさ・こまち21号」の連結が分離し停車しました。連結していた車両が走行中に外れたとみられます。車両点検のため東北・上越・北陸の各新幹線は上下線とも一時運転見合わせとなり、午後2時半すぎに全線で運転が再開されました。トラブルを受けてJR東日本は記者会見を開き、原因を究明し対策を終えるまで、東北新幹線で行っている全ての連結運転を取りやめると発表しました。 JR東日本によりますと停車した車両には「はやぶさ」におよそ450人、「こまち」におよそ200人の合わせて650人ほどが乗っていたということですが、けが人はいないとしています。 新潟旅行からの帰宅途中だという人は「新潟の方に旅行に行った帰りで、途中で高崎から在来線に切り替えて2時間ぐらい、予定より遅れて帰ってきた」、東京出張から帰宅途中に遭遇したという人も「最近(列車の故障が)少し多い気がする。頻繁に起こらないようにしてほしい」、新潟からの旅行中だという人は「栃木に行って、帰りに東京観光して新潟に帰る予定だった。東京観光もしたかったが着くのが3時間ぐらい遅れたので、観光できず帰ることになって残念」と話していました。 東北新幹線では去年=2024年9月にも東京行きの「はやぶさ・こまち6号」が宮城県内を走行中に連結が外れて分離し緊急停止していました。この時は金属片が非常用スイッチの端子に接触したことで車両同士を分離させる機能が働いたのが原因だったとして、その後、スイッチの配線を取り外し、非常用スイッチの使用を中止する対応を取っています。 <原因判明と対策完了まで新幹線の連結運転を中止 JR東日本が発表> 国土交通省は今回のトラブルを重大インシデントに認定し、運輸安全委員会は鉄道事故調査官3人を指名しました。また、国土交通省はトラブルが起きた車両を保有するJR東日本とJR北海道に対し、原因究明と再発防止策の検討を指示しました。 トラブルを受けてJR東日本は6日夕方、記者会見を開き、池田裕彦・新幹線統括本部長は「再びこのような事象が発生したことを重大に受け止めている。ご心配とご迷惑をおかけし、深くおわびする」と謝罪しました。そして、原因が判明して対策が完了するまで、新幹線の連結運転を全て取りやめると明らかにしました。

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