「春一番」も去年より早く観測 都内で季節外れの暖かさ 4月下旬並みに

(地域・まち - 2024年02月15日 20時05分)

きょう(15日)の都内は春のような季節外れの暖かさとなりました。 都内は4月下旬並の気温となり、「春一番」が観測されました。 調布市では暖かさの影響で多くの梅が例年より早く開花しています。 きょう(15日)、都内の最高気温は、都心で21.1℃、八王子21℃そして…青梅で21.4℃を観測… 20℃超えの地点が相次ぎ各地で4月下旬並みとなりました。 東京駅前を通る人の服装を見てみても、シャツの袖を捲ったり、上着やマフラーを手に掛け歩く人の姿が多く見られました。 (通勤中の人は) 「きのう(14日)も暑かったがきょう(15日)も暑いですね」 「インナーを薄目のものに夏用にしています」 (通勤中の人は) 「暑いのでダウンはなくしてもいいかなと思いました」 季節はずれの暖かさとなった東京… きょう(15日)、関東地方では去年より14日早く、「春一番」が観測されました。 暖かさの影響は…調布市でも… (荘記者) 「神代植物公園に来ています。ご覧ください!たくさんの梅の花が咲いています。そして近づいてみると…いい香りが漂います」 神代植物公園で開催中の「梅まつり」… 園内にあるおよそ160本の梅の木は多くの種類が開花していました。 担当者によりますと、暖冬の影響で例年より開花が早くなっているといいます。 (訪れた人) 「まだそんなに咲いていないかなと思ったが、かなり咲いていて、すごく見応えがあって、来てよかったと思う」 (訪れた人) 「花がいっぱいついていて、良い香りもしていて、すごくきれいです」 神代植物公園の梅は、来週見ごろを迎えるということです。 きょう(15日)都内は季節外れの暖かさとなりました。 その要因について、気象予報士・敷波さんの解説です。 きょう(15日)都心では、今年初めて20℃を超える暖かさとなりました。 その要因のひとつは、暖かい南寄りの風が強まったことです。 きょう(15日)は日本海の低気圧が発達し、この低気圧や前線に向かって、風が強く吹いたことで、気温が上昇… 春一番となりました。そしてもう一つ… そもそも数日前から、季節外れの暖かい空気に覆われていたことです。 きのう(14日)もおととい(13日)も、南に高気圧、北に低気圧が位置する「南高北低」と言われる気圧配置が続いていました。 夏に最もよくみられる気圧配置で、こうなると、暖かな空気が流れ込みやすくなるんです。 それにしても、ことしの冬は暖かい日が続いていますよね。 こちらのグラフ… 黒い線で表しているのが、今年に入ってからの都心の最高気温の推移です。そして緑の線で表しているのが、その日の最高気温の平年値です。 平年よりも高くなればなるほど、赤色の部分が大きくなるということになりますが… ご覧の通り、ほとんどが赤色ですよね。青が目立つのは、都心で大雪となった今月5日前後ぐらいです。 いかに今年が暖冬か…ということが分かりますが、さらに平年よりも気温が高い傾向は、世界でも見られています。 こちらはEUの気象情報機関が発表した、先月1月の平均気温と過去30年の平均値との比較を世界地図に示したものです。 先月の気温が平均値を超え、高くなればなるほど、赤くなるんですが、全体的に赤が目立っているのが、分かりますよね。 気象情報機関によりますと、1月の世界の平均気温は、過去最高を更新したということです。 この世界的な暖かさについては、続くエルニーニョ現象や海面水温の記録的な高さが、気温の上昇にも影響していると考えられていまして、温暖化による影響も懸念されている状況です。

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