親子スマホデビュー体験教室 トラブルを未然に防ごう

(福祉・教育 - 2023年03月03日 20時30分)

 この春、子どもにスマートフォンを持たせようか悩んでいる保護者も多いかもしれません。いわゆる「スマホデビュー」の低年齢化が進む中、トラブルを未然に防ぐための親子向けスマートフォン教室が開催されました。  この日開かれたのは、スマートフォンを持っていない小中学生の子どもと保護者を対象にした「スマホデビュー体験教室」です。子どもからシニアまで幅広い世代にスマートフォンの使い方を指導してきたソフトバンクの講師がフィルター機能の説明などを織り交ぜながら個人情報の取り扱い方法など危険性のある行動について指導すると、子どもたちは真剣なまなざしで耳を傾けていました。  教室では、便利な反面さまざまなトラブルを招く恐れのあるSNSに関する動画を見て親子で利用方法について話し合い、危険な使い方を発表し合いました。この日の発表では「友達が『内緒にして』って言っていたのに、内緒にしないで写真を出すのはよくない」「場所が写っている写真を載せるのはよくないんじゃないか」などといった意見が出ました。  タブレットを使った授業など教育のICT化も進み、子どもたちにとってもスマートフォンは身近な存在になっています。子どものスマホデビューの年代を調査したアンケートでは、2019年は中学3年生が16.3%で最も多い結果でしたが、最新の調査では小学6年生が14.9%で最も多く、この数年間でもスマホデビューの低年齢化が加速しているようです。  低年齢化に伴うトラブルの危険性がある一方で、高い利便性が魅力であるのがスマートフォンです。参加した親子は電子決済サービスも体験するなど便利な機能に触れ、親子でスマートフォンデビューについて考えるきっかけとなったようです。イベントに参加した親子は「使い方を間違えると大変なことになるということが分かった。もうすぐ小学3年生になるから、3年生になったら欲しい」(小学2年生・女子)、「(子どもは)小学2年生なのでちょっと早いかなという抵抗もあったが、今のうちだったら目が届くので、一緒に使い相談しながら使っていくことで、早いうちから使っていくのもいいかなという気持ちになりました」(保護者)、「1日の使用時間を、友達と使う時間と自分で調べものする時間を分けて考えて、効率よく、スマホが自分にとってプラスになるような使い方ができるようなルール作りをしたい」(保護者)、「結構危ないこともあると分かったけれど講座で学んだことを生かして、お母さんとも話し合ってしっかり安全に使っていきたい」(小学6年生・女子)などと話していました。 <スマホデビュー 危険防ぐルール作りを>  スマホデビューの時期について、アンケートでは小学6年生が一番多いという結果となっていて、低年齢化が進んでいることが分かります。こうした中、「スマートフォンを所持してからトラブルに巻き込まれた経験がある」という回答は20.1%に上ります。内容としては「ゲームなどの大幅な課金」や「コミュニケーションツールで友人と険悪になってしまった」といったものが上位を占めています。スマートフォンとの向き合い方をしっかりと親子で考える必要がありそうです。

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