“池袋暴走”服役中の飯塚幸三受刑者(93)が老衰で死亡 遺族・松永拓也さんはXにコメント

(事件・事故 - 2024年11月25日 19時00分)

東京・池袋で母子らが死傷する乗用車暴走事故を起こし服役中だった受刑者が、10月に93歳で亡くなっていたことが分かりました。老衰とみられます。 旧通産省・工業技術院元院長の飯塚幸三受刑者(93)は2019年、東京・豊島区東池袋で車を運転中、松永真菜さん(当時31)と娘の莉子ちゃん(当時3)を死亡させる事故を起こしました。飯塚受刑者は事故を起こした際、アクセルとブレーキを踏み間違えたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪で2021年に禁錮5年の実刑判決が確定し、服役中でした。 2024年5月には真菜さんの夫である松永拓也さんら遺族が刑務所を訪れ、飯塚受刑者と初めて面会しました。松永さんは車いすで面会室に現れたという飯塚受刑者とおよそ50分間にわたり、言葉を交わしていました。5月当時、松永さんは「本当に想像していたよりもかなりお年を召されています。何とか私の質問に対し、イエス・ノーで答えられる範囲では回答できていた。『再発防止の観点から、世の中の高齢者やそのご家族にお伝えしたいことは』と質問をしたところ『早く免許を返すように伝えてください』と言っていた。これはご自身の言葉でしゃべっていました」と面会した時の様子を語っていました。 飯塚受刑者の死去を受け、松永拓也さんは11月25日、X(旧・ツイッター)にコメントを掲載し「心よりご冥福をお祈り致します。妻と娘は本当に無念だったと思います。ただ、飯塚さんにとっても大きな責任を背負いながら刑務所で最後を迎えたことはとても無念だったことでしょう」とした上で「私たち社会がすべきことは彼を非難し続けることではなく、同じような悲劇を繰り返さないための道を共に考えることだと思います」とつづっています。

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