武蔵野市 教室で男児 着替えをタブレットで盗撮
男子児童たちがタブレットを使って学校内で盗撮をしていました。 武蔵野市の公立小学校で、男子児童が配布されたタブレット端末を使って、女子児童の着替える様子を盗撮していたことが明らかになりました。 (白井記者) 「こちらの学校で生徒に配布されていたタブレット端末が盗撮に使われていたということです。」 武蔵野市教育員会などによりますと、先月(2023年12月)、市内にある公立小学校で、高学年の複数の男子児童が、配布されているタブレット端末を教室に隠して、女子児童が着替えている様子を盗撮したということです。 盗撮したデータは、複数の男子児童の間で共有されていましたが、教育委員会は、「すべて削除され、学校の外には流出していない」と説明しています。 この小学校では、2021年からデジタル教育を進める一環として、タブレット端末が児童1人に1台ずつ配布されていました。 教育のための端末が、児童たちによって盗撮に使われたことに、街の人は… (街の人) 「すごい怖いですね。うち男の子なのでちゃんとそういう教育も、タブレットを持つってことに対して使い方から、しっかり教えていかないといけない。」 (街の人) 「やっぱり色々なことは起こると思うが、未然に防ぐために倫理教育をしないといけない。そこができてないまま、タブレットを使うようになったのでは。」 (街の人) 「やっぱりね、問題ですよね。ただでさえタブレットとかスマホで撮るというのが日常に簡単にできるので危険に感じる」 武蔵野市の教育委員会は、「デジタル教育を進めるにあたって、児童の人権や情報倫理への理解を深めていく」とコメントしています。 また、被害を受けた女子児童への心理的なケアとともに、盗撮した男子児童への更生にむけた支援も行う方針です。 今回の事態に小池知事は「あってはならないことだ」と言及しました。 (小池知事) 「着替えの盗撮など子どもが子どもに対してやるということはあってはならないこと。丁寧な指導をしていってほしいと思う」 小学生が小学生を盗撮したということですが、中高生などに性教育を行うNPO法人の染矢さんにお話を伺いました。 今回のような子どもによる性加害は、氷山の一角ではないかと指摘しています。 (NPO法人「ピルコン」染矢明日香さん) 「タブレットとかSNSが本当に身近になっていて、だれもが当事者になりうる。あくまで「やってはいけない」という表面的な指導が中心になっていて、盗撮やだれかを傷つける行為が、なぜやってはいけないのかというところまで、指導が行き届いていない可能性がある」 さらに染矢さんは子どもたちの日常の遊びが、性加害につながる可能性を懸念しています。 例えば「スカートめくり」や「ズボンおろし」など、大人たちが、「子どもだから」と見逃すと、重大な性加害につながる恐れが、あるということなんです。 こうした子どもたちによる性加害を防ぐために… 染矢さんは、「見逃されがちな性加害への感度を高め、そのような行為をなぜやってはいけないのか、子どもたちにしっかりと理解させる教育が、今後必要になる」と話していました。 性加害への感度を高めるとの専門家の指摘がありましたが、改めて家庭でもタブレットのルールや使い方について話合うことも大事になりそうです。
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