荒川区 39階建てタワーマンションで火災
きょう(18日)午前、荒川区のタワーマンションで出火し、一時2人が逃げ遅れる火災がありました。マンションの住人が避難の際の混乱の様子を語りました。 きょう(18日)、荒川区南千住にある 39階建てのタワーマンションで起きた火災… 5階のベランダから激しく炎が噴き出し…灰色の煙が立ち上っています 警視庁などによりますと、火はおよそ2時間後に消し止められましたが、火元の部屋、およそ20平方メートルが焼けたということです。 ただ、火の勢いがおさまったあとも…煙は火災現場から立ち上り続けました。 この火事で、一時5階の部屋で2人が逃げ遅れましたが、隣の部屋のベランダに移動して救助されました。 このうち、住人の80代の女性が煙を吸って体調不良を訴え、病院に搬送されましたが、命に別状はありません。 マンションの住人は…混乱の中、避難したといいます。 (住人) 「17階に住んでいて、火事があった部屋の真上。出かけようと思ったら警報が鳴った」 「非常階段は住人で行列になっていた」 「下に行くのか、その部屋にとどまるのか、上に行ったほうがいいのか、みんなどうしたらいいのかなという感じだった」 警視庁などが出火原因を詳しく調べています。 今回のようなタワーマンションを含めて、集合住宅での火災発生時にどう避難すれば良いのか…確認していきましょう。 集合住宅の特に高層階で、火災から避難する場合、まず基本となるのが階段での避難です。エレベーターは火災を検知すると自動停止し、最悪の場合、火災に巻き込まれてしまう可能性もあるので、避難には必ず階段を利用しましょう。 自室から階段までの避難が難しい場合などは…こちら、ベランダやバルコニーなどに設置された「避難はしご」の利用も選択肢の一つとなります。 自分の部屋に無い場合は、このようなベランダの蹴破り戸と呼ばれる壁を破って隣の部屋に移動し、階段や避難はしごを目指しましょう。 ちなみにですね… 今回火災のあったタワマンなど、11階以上の建物には非常用エレベーターの設置が、建築基準法で義務化されていますが、これは基本的には消防隊員が使用するものです。 一部で足の不自由な人や乳幼児がいる場合は、利用することもあるので、まずは自身の住居にどんな避難設備があり、どんな避難経路となるのか、確認しておくことが重要となりそうです。 避難の際には扉をしめることも、火災が燃え広がるのを防ぐ工夫の一つです。 ここ最近都内では連日、乾燥した日が続いていますし、火災への備えを十分に行っておきましょう。
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