都議選で「都民ファーストの会」が第1党に返り咲き 自民党は歴史的大敗

(都政 - 2025年06月23日 19時00分)

東京都議会議員選挙は6月22日に投票日を迎え、即日開票されました。地域政党の都民ファーストの会が議席を伸ばし第1党に返り咲いた一方で、政治資金の不記載問題で逆風となった自民党は過去最低の議席数となり、明暗が分かれました。 改選前に26議席だった都民ファーストの会は、会派から無所属で出馬した1人を含めて32人が当選し、都議会の第1党を奪還しました。都民ファーストの会の森村隆行代表は「小池都政への評価が私たちへの評価につながっている。私たちの実績が未来のこれからの期待につながっている」と総括しました。 当選した都民ファーストの会の幹部で中野区選出の荒木千陽さんは、一夜明けた23日も朝から街頭に立ち、第1党として東京都の小池知事と連携しつつ、各会派と激しい議論を行っていくと意気込みました。荒木さんは「一緒に実現できるところはまとまって、もちろん喧々諤々(けんけんがくがく)政策議論するところはして、めりはりを付けて頑張っていきたい」と語りました。 一方で、歴史的大敗となったのは自民党です。議席を選挙前の30から21に減らし、過去最低だった2017年の23議席も下回りました。自民党東京都連の井上信治会長は「非常に厳しい選挙だった。要因の1つは、政治資金の問題があったと思う。そこはこれからしっかり改革を進めて、都民の信頼を取り戻す努力をしていかなければならない」と反省の弁を述べました。 都議会でゼロ議席だった国民民主党は9議席を獲得する躍進を遂げました。国民民主党東京都連の礒崎哲史会長は「しっかり都民に、選挙戦を通じて約束した政策の実現に向けて取り組んでいきたい」と意気込みを語りました。また、江東区で出馬し初当選した高橋巧さんは「手取りを増やす」という政策が支持されたと分析し「通勤中のサラリーマンの方々に、本当に『手取りを上げてくれ』と具体的なテーマを頂くような、心から困っているという声をもらった」と選挙戦を振り返りました。 選挙前まで12議席だった立憲民主党は17議席に伸ばしました。立憲民主党東京都連の手塚仁雄幹事長は「これからも野党色を強め、基本は地方議会だから是々非々だと思うが、是非非非非非是ぐらいの立場で小池都政と対峙(たいじ)したい」と明らかにしました。また、5期目の当選を果たした中野区から出馬した西沢圭太さんは、議会の勢力図を変えるチャンスだして「自民・公明・都ファで過半数ということは大きいが、おかしいところは一緒におかしいと言うことで、うねりを作ることができるのではないか」と、党勢拡大による今後への期待を示しつつ意気込みました。 千代田区では無所属の佐藤沙織里さんが都民ファーストの会の現職・平慶翔さんを破って初当選を果たしました。当選を決めた佐藤さんは「ここ千代田区で無所属の、組織がない私が今回当選させていただいたのは、歴史的にも初めてのこと。大きく政治が変わるきっかけになると思う」と喜びを語りました。都議選の千代田区選挙区で無所属候補が当選するのは千代田区選挙管理委員会が記録を取っている1993年以降で初めてだということです。当選から一夜明け、佐藤さんは「都知事のお金の使い方を明らかにしていく。ブラックボックスになってしまっているところがあるので、そこを明らかにしていく」と抱負を述べました。

https://s.mxtv.jp/mxnews/amp/mxnews_46513120.html

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