警視庁 “メン地下”事件受け 歌舞伎町のライブハウスに立ち入り調査
警視庁は、ライブハウスを活動拠点とする「メンズ地下アイドル」が、ファンの女子高校生にみだらな行為をしたとされる事件を受け、新宿区歌舞伎町などのライブハウスの一斉立ち入り調査を行いました。 (山田記者) 「警視庁の捜査員らが歌舞伎町のライブハウスに入っていきます」 警視庁の一斉立ち入り調査は、捜査員などあわせておよそ20人で行われ、新宿区の歌舞伎町と大久保にある営業中のライブハウス5店舗に立ち入り、ライブ中などに犯罪行為がないかなどを確認しました。「メンズ地下アイドル」をめぐっては、渋谷区のライブハウスのステージ上で、アイドルの男にファンの女子高校生の胸を触らせたなどとして、男のマネジメント会社の社長らが今月、逮捕されています。 きょう(30日)の調査はこの事件を受けたもので、 ライブハウス側への要請として、 未成年の午後11時以降の入店を禁止することや、 みだらな言動などの犯罪行為に対して警告などの措置を取るよう求めました。 若いファンが支持する「メンズ地下アイドル」ですが、ファンがアイドルとの交流やグッズを購入するため、援助交際や売春などで、資金を捻出するといった行為が後を絶たず、警視庁も対策を強化しています。 歌舞伎町では、「メンズ地下アイドル」やホストクラブなどを巡る事件が後を絶ちません。 去年4月にはマッチングアプリを使って、客を店に誘い込み、ぼったくり行為をした疑いで、男女16人が逮捕されたほか、11月には女子高校生に酒を提供したとして、ホストクラブの経営者が逮捕され、別の店では違法な客引きで女性を入店させたとして、ホスト2人が逮捕されています。 また先月には警視庁が、歌舞伎町のホストクラブ176店舗などに一斉立ち入り調査を行い、およそ75%の店で料金表示の義務違反などが確認されました。 そして今月に入り、客に飲食代を後払いさせるいわゆる「売掛金」を支払わせる目的で売春を強要したとして、従業員が逮捕されています。 警視庁だけでなく新宿区でも対応を強化していて、地下アイドルやホストクラブなどでの高額請求トラブルについて、専用の相談窓口を設置し、対応を行っています。 事前に電話予約が必要ですが、毎週木曜日に相談できるということです。
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