東京メトロ東大前駅で切り付け 容疑者は男性を追いかけ複数回切り付けたか
5月7日夜、東京メトロ東大前駅で、大学生含む乗客の男性2人が男に刃物で切り付けられるなどしてけがをしました。警視庁はこのうちの1人を切り付けたとして、殺人未遂の疑いで43歳の男を現行犯逮捕しました。調べに対し、男は黙秘しています。逮捕された男は逃げる男性を追いかけ、繰り返し切り付けていたとみられることが分かりました。 殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、職業不詳・戸田佳孝容疑者(43)です。警視庁によりますと戸田容疑者は7日午後7時ごろ、東京メトロ南北線の東大前駅のホームで、電車に乗り込もうとしていた20歳の大学生の頭などを包丁で切り付け、けがをさせた疑いが持たれています。戸田容疑者は乗客3人に取り押さえられましたが、そのうち30代の男性も指にけがをしたということです。 現場に居合わせた乗客は「(電車の)扉がちょうど閉まろうとした時に急に警報が鳴り出した。階段のところで大人の人が集まっていたので(階段の)下を見たらホームに血があった。周りの乗客も警報が聞こえたらどんどん改札に逃げてきた。(現場を)見た人は『刃物を持った人が刺した』と言っていた」と証言しました。 捜査関係者によりますと戸田容疑者はおよそ30分前に改札内に入ってホームにとどまり、電車に乗ろうとした男性の頭を無言で切り付け、逃げた男性を追いかけてさらに2回切り付けたとみられるということです。戸田容疑者と被害に遭った男性2人の間に面識はなく、調べに対し戸田容疑者は黙秘を続けています。 <続報 容疑者は長野県在住、事件当日に上京か> その後、東大前駅の切り付け事件で逮捕された戸田容疑者は長野県生坂村に住み、事件当日に電車で東京に来ていたとみられることが分かりました。また犯行に使ったとみられる包丁のほか、もう1本包丁を所持していたということです。
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