想定超える大雨に東京都が対策 吹き飛んだマンホールは通気性よいものへ変更/Heavy rainfall protection Highly permeable manholes
東京都の小池知事は8月23日の定例会見で、想定を超える大雨について改めて都民に注意を呼びかけました。また、雨の影響で新宿駅付近で吹き飛んだマンホールを通気性のよいものに換える考えを示しました。 今週、都内ではゲリラ雷雨が相次ぎました。帰宅の足を直撃した大雨に、一時交通網もまひする事態になった日もあったほか、都心では22日も午前中から激しい雨が降り、街の景色を一変させました。 23日に都庁で開かれた定例会見で、小池知事は続く豪雨や台風の接近に「気象情報をよく把握してもらい、都や区市町村から防災情報発出しているので留意してほしい。特に増水した河川、アンダーパスには近づかないように」と、注意するよう呼びかけました。 大雨に対し都は調整池を拡充するほか、浸水の被害への対策を進め、2023年には想定する対応可能な雨の量を1時間当たり10ミリ増やし、区部で85ミリ、区部以外で75ミリまで引き上げる方針を示していました。しかし港区では21日、都が対応可能とした量を上回る1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降りました。また、新宿区西新宿の交差点近くでも想定外の事態が起きました。およそ100キロという鉄製のマンホールが吹き飛び、水が勢いよく噴き出したのです。東京都によりますと、21日の雨で都内5カ所でマンホールが飛んだりずれたりしたということです。飛んだマンホールへの対応について、小池知事は23日の会見で「普段の時に歩行の安全性が確保できないということ(がないように)、いざという時にふたが飛ばないという2つの目的を両方満たすような形状、適したマンホール形の形状などを検討していく」と述べました。今回の状況を受けて都は飛んだ2カ所について、今後、通気性のよい形のものに換えるということです。
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