SL「D51(デゴイチ)」撤去に市民が反対 東京・東村山市

(地域・まち - 2019年08月14日 18時30分)

 東京・東村山市の公園に展示されている蒸気機関車D51=通称「デゴイチ」は、長年にわたって多くの市民に愛されてきました。しかし、老朽化して倒壊する恐れがあることから、市は8月中に撤去することを決めました。この方針に対して一部の市民から「貴重な遺産だ」と保存を求める声が上がっています。  東村山市恩多町の運動公園にあるSLは、塗装は剥げ、中の金属もさびています。車体には穴が開いているところもあります。SLは40年以上にわたって市民に愛されてきましたが、雨ざらしの展示だったこともあり、車体は老朽化し、倒壊の恐れも出てきました。市によりますと、修繕には1億2000万円もの費用がかかるということです。  1億円を超える補修費用に加え、車体の一部からはアスベストが見つかったため、市は7月、住民の安全を確保するため、SLの撤去を決めました。この方針に対し、一部市民が反対の声を上げています。市内に住む石井知之さんはSLの修繕・保存に向けて活動しています。1カ月の間におよそ1600人分の署名を集めました。  東村山市はSLを撤去解体した後、車輪やプレートなど車両の一部を保存して展示することを検討しています。

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