<首都決戦2026>衆院選・東京3区 接戦続く“激戦区” 前職ら5人の戦い
衆議院選挙は2月8日の投開票日に向けて、選挙戦も終盤を迎えています。TOKYO MXは東京都内の注目選挙区の選挙戦をお伝えしてきました。今回は品川区と島しょ部が選挙区となっている「東京3区」です。この選挙区には、去年10月に台風の被害を受けた八丈島も含まれています。前職の2人の対決に加え、日本維新の会、国民民主党、参政党の各党が挑む構図となっています。前々回=2021年の衆院戦では、立憲民主党の候補が次点の自民党・石原さんにおよそ8200票差で当選しましたが、前回=2024年の衆院選では石原さんが次点の立憲民主党・阿部さんにおよそ7500票差で当選しています。それ以前にも東京3区は自民党の石原さんと民主党系の勢力が接戦を繰り返してきた激戦区としても知られています。今回は自民党との連立を離れて立憲民主党と合流した公明党の票の行方が焦点となっています。 7期目を目指す自民党・前職の石原宏高さん(61)は「国民あっての政治であることを強く認識し、この国のかじ取りを取っているのが高市首相。私は部下である環境相」と実績を訴えます。環境相を務め、クリーンエネルギーへの投資といった成長戦略を訴えるほか、台風被害に見舞われた八丈島では災害廃棄物の処理が追い付かない現状を視察しました。大臣としての警護態勢が敷かれ、有権者と触れ会う機会が限られる中ですが、地盤を生かした支援者向けの演説会を積極的に開いていて、自公連立解消の影響は小さいはずだと話します。石原さんは「やはり人間関係がありますから。公明党支持者が全て誰かに言われて全部(動く)という話ではないと思う。あまり私は気にしていない」としています。 中道改革連合の前職・阿部祐美子さん(61)は「強い者のための政治をこれからも続けていくのか、それとも暮らしに根差した声をしっかりと取り込んで温かい政治に変えていくのか」と問いかけます。品川区議を5期務めた経験があり、国政においても教育や福祉の分野で地域の声を政治に反映すると訴えます。公明党との合流による支援を心強く感じる一方で「旧立民の支持者離れ」を懸念し、選挙ビラの配布目標を倍増させました。また、野田共同代表と共に演説するなど、支持固めを狙います。阿部さんは「立憲民主という名前から離れたことに若干の戸惑いがあると聞いているし、それはそうだと思う。私自身の政策や信念が変わるわけではないのだということはぜひご理解いただきたい」と話しています。 前職の対決に加え、東京3区に出馬しているのは維新・国民・参政の3人です。 自民と連立を組む日本維新の会から立候補した元職の石崎徹さん(42)は「自民党はこれ以上議員が増えても高市政権の改革の燃料が増えるわけではない。連立与党を組んでいる日本維新の会の議席が増えた方が連立与党としていろいろな改革が前に進んでいく」と訴えます。維新は与党の改革を進めるエンジン役だとして、財務官僚だった経験を生かし、医療費の歳出を見直すことで財源を介護や子育て支援に充てると訴えています。また人口が集中する品川区は災害時の被害も甚大になる恐れがあるとして「副首都構想」の実現を掲げます。石崎さんは「首都直下地震がいつ起こるか分からない中、品川区での被害は非常に大きくなるのではないか。防災という観点でも脆弱(ぜいじゃく)だというところで、私の政策で日本維新の会の政策でもある首都機能を地方に分散していく(ことが重要)」と訴えます。 国民民主党の新人・石田慎吾さん(46)は「まずは皆さんの手取りを増やしていく。現役世代の皆さんが元気にならなければ、高齢世代に元気を与えることもできない」といいます。自身も3人の子どもがいる中、子育て世帯への税の控除や手当を厚くするなど、現役世代への支援策を打ち出し「品川区でも子育て中の世帯が増えていて、大きな効果がある」と主張しています。また品川区議を3期務めた「地域密着」の経験をアピールし、選挙区内である島しょ部に向けた政策も訴えています。石田さんは「南鳥島でレアアースの発掘に成功したような話が出ていたが、まさにそうした海洋資源の開発にはしっかり取り組んでいきたい。特に島の人たちの生活の安定、そして未来の選択肢をしっかりと持ってもらえるような政策をしていきたい」と訴えています。 参政党の新人・植木洋貴さん(43)は「このオレンジ色の植木洋貴は全身全霊をもって、やる気・本気・植木でぶつかってまいります」と声を上げ、金融コンサルタントとして中小企業などを支援してきた経験を生かし、企業の税負担を軽減すると主張します。連日、品川区内に多くある商店街を練り歩き、無党派層を掘り起こす選挙戦を展開しています。区の課題としては「地価の高騰」を挙げ、投機目的の不動産購入に対する規制の必要性を強調します。植木さんは「投機目的の不動産購入に関しては何かしらの規制をかけるとか、外国人が日本の土地や会社を買うことにはしっかりとルール作りを決めていくことが重要ではないか」と訴えています。 衆院選は2月8日に投票日を迎え、即日開票されます。 ■衆院選・東京3区(品川区・島しょ部)立候補者(届け出順・敬称略) 石崎徹(42,維新・元) 石田慎吾(46,国民・新) 阿部祐美子(61,中道・前) 植木洋貴(43,参政・新) 石原宏高(61,自民・前)
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