障害者が働きやすい「メタバースオフィス」/“Metaverse Office” makes it easy for people with disabilities to work.

(地域・まち - 2024年03月22日 20時30分)

ここからは障害者の新たな働き方についてお伝えします。厚生労働省によりますと、日本の障害者の数は1160万人と推計されていて、人口のおよそ9.2%に当たり増加傾向が続いています。そして来月からは「共生社会の実現」へ向け法定雇用率が現在の2.3%から2.5%に引き上げとなります。 ただ現状として・・法定雇用率を達成している企業は半数にとどまっています。雇用促進が課題となるなか、障害者が、長期的に働くことができる職場を目指した、仮想空間メタバースを活用した取り組みがスタートしました。 人材派遣を行う企業が、障害者雇用促進に向け新たに発表したのが・・ (梅村記者) 「メタバース上のオフィス空間で自分のアバターを動かしています。とてもスムーズに動き、まるで出社しているかのような感覚です」 メタバースオフィスと名づけられたこのサービスは、仮想空間上に構築されたオフィス空間で、自分の分身であるアバターを通して業務を行うシステムです。 その大きなメリットが「バリアフリー」と「コミュニケーションの円滑化」です! メタバースを活用することで出社の必要がなくなり、障害者にとって課題の一つである移動の難しさを解消。 また、アバターを使用することで、人と顔を合わせることも無くなり、対人ストレスの軽減も期待されています。 (綜合キャリアトラスト 伊藤努 代表取締役) 「今まで以上にですね、就業しやすい環境を提供して、雇用拡大やさらなる障害者の戦力化、社会進出をより広い範囲でカバーしていくことが可能になります」 メタバース上のオフィスには、実際の会社と同様にデスクやパソコンが配置されています。 現実に出社しているような感覚で、多様な働き方の実現を目指します。 (メタバースオフィスを利用した人) 「メタバースを使ってみて、使い心地はいかがですか?」 「場所移動するとかそういったことに関しては問題なく動作するのではと思われます」 「メタバース空間上ですが、そこで働いているという実感が得ることができました」 メタバース活用は障がい者の雇用促進の一手となるのか、時間や場所に捉われない柔軟な働き方が広がっています。

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