都議会・政治倫理条例検討委“参考人招致”採決が延期に 自民「整理したい」
都議会自民党の不記載問題を踏まえた政治倫理条例の制定を目指す東京都議会の委員会で、4月2日に予定されていた参考人招致を巡る採決が延期となりました。自民党は「できればもう少し時間を頂きたいというお願いをさせていただきたい」(川松真一朗都議)としています。 3月31日に開かれた委員会では各会派が参考人招致すべき議員について提案していました。都民ファーストの会と公明党、そして共産党・立憲民主党など野党会派は、当時の都議会自民党幹事長や不記載議員らの招致を求めた一方で、自民党は不記載議員の招致は求めず「職員へのパワハラ」などを理由に野党議員4人の参考人招致を求めていました。これに対し野党会派からは「反省の色が見えない」などと厳しい声が上がっていました。 自民党は2日になって、一転して自民党議員の参考人招致について「出席させる前提で整理したい」として「自民党は議員を出さないのではなく出す前提で、皆さんが求めている倫理条例を作る過程において重要な意見、誰だったら何が分かるのかわれわれの中で整理した上で採決していただきたい」(川松都議)と述べました。また「前回の委員会から時間がなかった」として、採決の延期を求めました。 これに対し野党会派からは「そもそも、前回もその議論になっている。本来であればきょうまでに提案すべき」(共産党・白石民男都議)、「限られた時間で議論をして結論を出さなければいけない中で、こうした形で議論をどんどん長引かせるべきではない」(立憲民主党・西澤圭太都議)などといった声が上がりました。 6月に都議選が迫る中で「時間稼ぎは許されない」などといった厳しい意見が上がったものの、採決は9日の委員会まで延期することで各会派が合意しました。 委員会終了後、政治倫理条例検討委員会の高倉良生委員長は「9日をさらに延ばすということは恐らく同意が得られないだろうし、委員長としてもそれは認めないというふうにしたいと思っている」と述べました。
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