八王子　滝山病院に退院支援の専門スタッフ配置など提言

看護師らによる患者への暴行事件が起きた八王子市の滝山病院について、病院が設置した虐待防止委員会が患者の退院にむけた支援を行う専門スタッフの配置など、再発防止に向けた提言をまとめました。 滝山病院をめぐっては今月18日に第三者委員会が報告書をまとめ、非常勤職員が多く、問題への関心が乏しかったことなどが虐待につながったと指摘しました。これを受けて病院が設置した虐待防止委員会はきょう（28日）、「十分な調査を尽くした事実認定で誤りを指摘する箇所はない」と評価したほか、滝山病院は「病院としての基本的な構造がなっていない」と指摘しました。その上で、患者の退院を支援する専門スタッフを配置することや看護職員の質を高める教育を行う、人数を十分に確保することなど虐待の再発防止に向けた提言をまとめました。東京都は滝山病院側にこれらの提言を踏まえた上で来月31日までに改善計画を提出するよう求めています。