<東京デフリンピック>サッカー“絶対的エース”&“攻守の要”双子の岡田兄弟

(スポーツ - 2025年11月12日 21時00分)

11月15日に開幕する、聴覚に障害がある人のための国際スポーツ大会「東京デフリンピック」について、注目選手の情報をお伝えします。今回は2年前のワールドカップで準優勝したデフサッカー男子日本代表の双子の岡田兄弟です。今回のデフリンピックでメダルの有力候補とされているのがこのデフサッカーです。最後の合宿が行われていた東京都内で取材しました。 デフサッカー男子日本代表は2023年に行われたデフサッカーのワールドカップで準優勝するなど強豪国の一つに数えられ、今回のデフリンピックでは金メダルが期待されています。この代表チームの中心メンバーが双子の岡田兄弟です。弟の拓也選手(29)はワールドカップで決勝での得点を含め合わせて7ゴールを決め、大会MVPを獲得。兄の侑也選手(29)は攻守の要としてチームをけん引していて、お互いがチームにとって欠かせない選手だと評価しています。 兄の侑也選手に“兄から見た弟”について聞いてみると「彼はいい意味でわがままなプレーヤー。1人で強引にドリブルしたり強引にシュートを打ったりすることが結構多く、そういったところはエゴ丸出し。でも結果をちゃんと出すのでチームとして欠かせない。チームとして一番大事な存在なんじゃないかな」と語ります。一方、弟の拓也選手に“弟から見た兄”を聞いてみると「本当に攻撃も守備も参加できる、チームにとって一番欠かせない存在だと僕は感じている」と語りました。これを聞いた侑也選手が手話で「ありがとう」と気持ちを伝えると、拓也選手は「恥ずかしい。こんなこと言ったことないよ」と照れました。 デフサッカーとサッカーは、主審が旗を持つことと審判の人数以外はルールは全て同じです。音のない状態での試合では選手同士の意思統一がより重要になる中で、双子という関係は強みになっているといいます。兄の侑也選手は「他の選手以上にプレーの部分とピッチ外でも分かる部分はあるので、兄弟だから分かること、次にどんなプレーをしたいのかなという部分もやっぱり分かったりする」と語りました。手話でなくても分かることもあるのかと尋ねると、侑也選手が「あるよな?」と語り、拓也選手も「あるよね」と応じました。拓也選手は「今は何でも分かるので、それが不思議と試合にも現れている。お互いちょっと目を合わせただけでコミュニケーションを取れるのは良いところ」と信頼を寄せます。 お互いを認め合う岡田兄弟ですが、性格は“真逆”のようです。弟の拓也選手は「(兄は)真面目過ぎてちょっと頭が固いので、そこはちょっと柔軟に対応してもらえたら。今後ともよろしくお願い致します」と話すと、兄の侑也選手は「そこは似ていないですね」とうなずきました。対する弟の拓也選手は、自身について「僕はとにかく笑って楽観的なので、大きく真逆ですね」と話しました。 今大会の目標もそれぞれの“らしさ”が表れています。兄の侑也選手は「今までデフリンピックで予選突破をしたことがないので、日本史上初の予選突破を目指します。メダルはその後の話です」と話し、弟の拓也選手は「自分は夢をでっかく持つタイプなので金メダル。その上でMVPを狙いたいと思います」と笑顔を見せました。 <デフサッカー 会場は福島の「Jヴィレッジ」> デフサッカーの楽しみ方として2人が教えてくれたのが、選手一人一人に付けられている「サインネーム」です。手話で名前を表すというもので、兄の侑也選手は『目の横に指3本』というもので、これは指文字の「ゆ」と、笑った時の目のしわが特徴的なため付けられたということです。また、弟の拓也選手は『親指で耳たぶを触る』サインです。普段着けているピアスと指文字の「た」を合わせたものです。試合中にサインネームを使って選手同士などがやりとりしている様子なども見てほしいということです。 サッカー男子日本代表は開会式の前日=14日にイギリスとのグループリーグの初戦に臨みます。その後は中1日というハードスケジュールで、日本の属する「グループA」は、16日にイタリア戦、18日にメキシコ戦と試合が続くことになります。 会場は福島県楢葉町にあるJヴィレッジでの開催です。東京からは少し距離が離れていますが、JR東日本は試合に合わせ、品川駅発の特急ひたち号を会場の最寄り駅である「Jヴィレッジ駅」に臨時停車するということです。試合は無料で観戦できるので、ぜひ応援に駆け付けてください。 (※動画内の2次元コードは「番組放送中のみ」の機能です。ご了承ください。)

https://s.mxtv.jp/mxnews/amp/mxnews_46513120.html

続きを読む