秋葉原無差別殺傷事件から15年

(事件・事故 - 2023年06月08日 20時10分)

秋葉原の歩行者天国で7人が死亡し10人がけがをした無差別殺傷事件からきょう(8日)で15年です。現場の交差点で手を合わせる人たちの中に、加藤元死刑囚の元同僚が姿がありました。 きょう(8日)も多くの人が行き交う秋葉原の交差点…道路脇にはメッセージが添えられた花束や飲み物が供えられていました…。 2008年6月8日、元派遣社員の加藤智大元死刑囚がトラックで歩行者天国に突っ込み、通行人を次々とはねた後、買い物客らをナイフで襲撃。7人が死亡し、10人がけがをしました。去年(2022年)7月、加藤元死刑囚の刑は執行されています。 事件から15年となったきょう(8日)、現場の交差点では、犠牲者を悼む人の姿がみられました。 「後世に語りついでいかないといけないのかなと、記憶にとどめて置かないといけないと思い来た」「この街を愛する者として、忘れてはいけない、風化させてはいけない事件だと思います」 手を合わせる人の中に…加藤元死刑囚とかつて同じ職場で働いていたという人がいました。 大友さん:「ぼくが加藤と出会ったのは職場で交通誘導していた時で…」 ともに仙台の警備会社で交通誘導をしていたという大友秀逸さんです。加藤元死刑囚の凶行を止められなかったという後悔があるといい、ほぼ毎年、この日に現場を訪れているということです。 「あきらかに家庭で何か問題あるんだろうなというを察したが、逆にその時は触れない方がいいという感覚であえてその話題には触れなかった」(中略)加藤の曇った表情をそのまま触れずに放ってしまったというのが後悔」 当時、異変を察知していながら、なにも行動をとれなかったという大友さん。事件をきのうのことのように感じ、自分にできたこと、そしてこれからできることを考え続けています。 「私自身やはり事件を未然に防げた可能性があると思っている(中略)何か抱えている人が事件を起こしてしまうケースに触れるたびに何か事前にできたことはないのかなと考えて行動するようにしています」

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