堀潤NY取材 国連インターナショナルスクールで子どもたちが「平和」を議論

(福祉・教育 - 2025年05月16日 19時00分)

アメリカ・ニューヨークで取材をしているTOKYO MX『堀潤 Live Junction』キャスターでジャーナリストの堀潤は、国連機関の学校「UNIS」(国連インターナショナルスクール)を取材しました。日本から選抜された子どもたちはUNISに通う世界中の子どもたちと触れ合い「平和」と「気候変動」について議論しました。 UNISは1947年、国連で働く保護者たちによって設立されました。幼稚園から高校までおよそ100カ国の1400人ほどが在籍し、国連の理念に基づいた包括的で多様性に富んだ環境で学んでいます。 この日、UNISを訪れた日本の子どもたちは「平和で持続可能な社会」について話し合うワークショップ「国連を支える世界こども未来会議」に参加していた小学4年生から中学1年生の合わせて12人です。一方、UNISからは世界各国からおよそ20人が参加しました。参加する子どもたちは「少し緊張しているがUNISの生徒は広い視野を持っていると思うので、その子たちと意見を交わせることはすごく楽しみ」などと話しました。 子どもたちが話し合った内容は2010年以降に生まれた「α世代」の政策として、大阪・関西万博などで世界に発信される予定です。これはUNIS、国連・日本政府代表部、ピースコミュニケーション財団の連携協定によって実現した活動です。ピースコミュニケーション財団の星野俊也理事(元国連大使)は「皆さんが行う個々の宣言は、最終的に『集合的宣言』としてまとめられ、8月のイベントと万博の際、国連の代表者へ提出される。皆さん一人一人が、世界の平和を推進したり気候変動を止めたりするために『どんな行動を取るか』を宣言することになる」と説明しました。 この日は提言に向けた第一歩として、UNISの教員による平和と気候変動をテーマにした特別授業が開かれました。子どもたちに「平和とは何か」という質問を投げかけると「私にとって平和とは、良いコミュニティーを一緒に築き、お互いを思いやること」「団結」「私にとって平和とは、みんなが互いの意見に耳を傾けること」などといった意見が上がりました。一方、平和の対義語を聞くと、子どもたちからは「モラルがないこと」「衝突、対立」「混乱、混沌(こんとん)」などといった意見が出ました。子どもたちのやりとりを見守った堀潤は「平和とは何なのか意見を出し合った後、では平和の対義語は何かと考えることは大変興味深い質問」だと感想を語りました。 また、気候変動のパートでは気候変動の原因と影響を考え、課題解決に向けた施策を議論しました。UNISの田中雅裕教諭は「社会課題を知って・理解して・考えて・行動を起こす。この体験をそれぞれの学校や地域に帰ってシェアする。家族でも友達でもいい。小さなところから始めて継続的に行ってほしい」と話しています。また、ピースコミュニケーション財団の一木広治代表理事は「ニューヨークの国連本部の中で世界のα世代(2010年以降に生まれた子ども)とやる会議がゴール。それを確立して続けていきたい」としています。 子どもたちはこの日の議論を基に、平和な社会をつくるための活動と気候変動政策について国連本部で話し合います。

https://s.mxtv.jp/mxnews/amp/mxnews_46513120.html

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