“夏風邪”に似た症状でも受診を 都内で新型コロナ感染者が11週連続増加/New coronavirus increased for 11 consecutive weeks in Tokyo

(福祉・教育 - 2024年07月26日 20時00分)

東京都内で新型コロナウイルスの感染者数が11週連続で増加しています。都内の医療機関ではコロナの陽性率が上がっていて、いわゆる“夏風邪”に似た症状の場合でも診療を受けるよう呼びかけています。 都内で新型コロナにかかった人の報告数は7月21日までの1週間で定点医療機関当たり8.50人で、前週からおよそ12%増加しました。この結果、4月末から11週連続で増え続けています。東京都の小池知事は26日の会見で「冬も夏も感染をする、拡大傾向にあるということで『常に気を付けよ』ということかと思う」「換気から手洗い、場面に応じたマスクの着用などの基本的な感染防止対策。ちょっとおかしいかなと思った時は無理せず、外出を控えてもらうなどの対応をお願いしたい」と述べ、改めて感染防止対策をするよう呼びかけました。 新型コロナの感染者が増加する中、夏風邪の症状にも警戒が必要です。新宿区にある医療機関では例年の夏よりも発熱やせきなどの症状を訴える患者が増えていて、症状が似ている新型コロナと夏風邪の判断に苦慮しているといいます。クリニックの院長は「コロナかもしれないし違うかもしれない。他の疾患かもしれない。何種類かを重ねて検査することもある」と話します。さらに「コロナだったら絶対見つけて休まなければいけないという義務感が(5類移行で)減ったので、微妙にコロナかな、どうかなという人の『検査しなければならない』という感じは減っている」と現状を明かします。新型コロナの検査を受けた人の陽性率は6月の25%ほどから、7月に入ってからおよそ40%まで高まっているということです。院長は「去年よりマスクをしている人が減っている気もする。あちこちに動き回れば人の接点や交流も出てくるので(感染者は)増えてくると思う」と懸念しています。 クリニックでは、せきや発熱などがあった場合にはすぐに医療機関で受診するよう呼びかけています。

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