<東京デフリンピック>空手・小倉涼選手 教え子に誓い“2冠2連覇”目指す
11月15日に開幕する、聴覚に障害がある人のためのオリンピック「東京デフリンピック」について、注目選手の情報をお伝えしています。今回は、2大会連続での2冠を目指すデフ空手の小倉涼選手(25)です。 デフ空手代表合宿の道場で組手の実践練習をしていたのは、デフ空手の小倉涼選手です。小倉選手は「ブラジルのデフリンピック大会に続いて、東京大会も形、組手両方とも金を取りたい」と意気込みます。 小倉選手は2021年にブラジルで開催されたデフリンピックの空手競技で、演舞形式で技の正確さやキレなどを競う「形」と、相手に技を決めた数やポイントで競う「組手」の両方で金メダルを獲得し、今大会2冠2連覇が期待される選手です。 その強さの秘訣(ひけつ)について、高橋朋子監督は「分からないことや気になることがあると『はい!はい!』と、すぐ聞く。いろいろな質問をするタイプの子。全部を頭に入れた上で稽古を始めて、始まると本当に一生懸命になる子」と評します。 小倉選手は「国際空手ルールもどんどん変わってしまうので、デフリンピックに向けていろいろな確認をした」と話し、細部にこだわり質問し続ける姿勢が強さの秘訣です。 そんな小倉選手は、実は競技を離れると“質問に答える側”です。聴覚に障害がある子どもたちが通う学校で社会の授業を受け持っています。子どもたちに「小倉先生はどんな先生?」と尋ねると「優しくて強い先生」「小学部の全員で11月にデフリンピックの応援に行きます」と答えてくれました。 小倉選手は聞こえない子どもたちの未来のためにも東京大会での活躍を誓います。小倉選手は「私たちの活躍を見せることで、ろう者を知らない人にろう者を知ってもらう。手話を覚えてもらうきっかけになったらうれしい」「教え子たちの前で格好悪い試合は見せられない。格好いいところを見せたい」と語りました。 <デフ空手 小倉選手の出場は23日から> 小倉選手は23日の「形」、24日の「組手」に出場予定です。会場は全て足立区綾瀬にある東京武道館で、無料で観戦できます。 (※2次元コードは「番組放送中のみ」の機能です。ご了承ください。)
続きを読む