施設で認知症の利用者に暴行か、元介護職員を逮捕「認知症なので被害訴えないと思いやった」
東京・練馬区のグループホームで認知症の高齢女性に暴行を加えたとして、介護職員だった57歳の男が警視庁に逮捕されました。男は「介護中に抵抗され、怒りを覚えていた。認知症なので被害を訴えないと思った」と供述しているということです。 捜査関係者によりますと逮捕された鈴木勝容疑者(57)は2024年12月、練馬区の高齢者施設「花物語ねりま北新館」で、勤務中に利用者の90代女性の顔に手を押し付けるなどして、全治2週間のけがをさせた疑いが持たれています。施設内でこの女性を含む利用者3人の顔にあざなどのけがが確認され、施設長が警察に通報したことで事件が発覚しました。鈴木容疑者は利用者の顔を殴るなどしてけがをさせた疑いで今回の事件に関連して既に2回逮捕されていて、今回再逮捕されたものです。鈴木容疑者は「介護中に抵抗され、怒りを覚えていた。認知症なので被害を訴えないと思い、怒りを抑え切れずやってしまった」と供述しているということです。 今回の傷害事件について、施設を運営する「日本アメニティライフ協会」はTOKYO MXの電話取材に対し「施設入居者へ迷惑をかけないことが一番。今後このようなことが起きないよう最善を尽くす」としています。また、6月6日午後5時すぎにコメントを発表し「入居者にけがを負わせてしまったことは誠に申し訳なく、被害に遭われた入居者・ご家族に改めて深くおわび申し上げます。また、弊社の介護施設をご利用いただいている入居者・ご家族をはじめ、皆さまには多大なるご心配をおかけすることとなり、誠に申し訳ございません。深くおわび申し上げます。従業員に対する教育を含めた再発防止策を徹底して行うとともに、弊社のケアを安心してご利用いただけるよう、指導と管理監督を徹底してまいります」としています。 この施設を「認知症対応型グループホーム」として指定している練馬区は「重く受け止めている」として、今後、調査を実施する予定です。
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