フードロス 減らす取り組み広がる

(文化 - 2023年04月17日 20時25分)

食料品の廃棄問題いわゆる 「フードロス」を減らす取り組みが 都内でも広がっています。 賞味期限が近い食べ物を自販機で安く販売したり、 あまり流通されてこなかった食材を扱うなど、 その手法も多様化しています。 「たくさんの魚介類が並ぶこちらの鮮魚コーナーにはしいらやほっけなど 珍しい魚の商品が並んでいます」 小売大手のイオンが今月から販売を始めているのが「シイラ」や「ホッケ」など 普段、スーパーではあまり見ない魚を使った商品です。 これらの魚は美味しく食べるためには手間がかかるため、 「低利用魚」と呼ばれ、せっかく獲れても有効利用されず、 廃棄されているのが現状です。 そこでイオンでは手間をかけなくても食べられるよう、 水分を加えてぷりぷり感を出す「保水」という技術を使い、 食べやすく仕上げました。 今回、発売されたのはシイラのレモンペッパーや ホッケのバジルソースなど5種類です。 「レモンの商品はさっぱりしてて食べやすくて美味しかった」 「普段、食べている魚と変わらないような形でとても美味しかった」 「すごく美味しくて捨てるものが食べ物になるって凄いと思った」 試食した人たちの評判は上々のようです。 イオンリテール松本金蔵 水産商品部長: 「漁業者から見れば獲れた魚をすべて無駄なく消費する もう1つは消費者に魚の美味しさを知ってもらい消費を盛り上げていきたい」 一方、フードロス対策は台東区役所でも 窓口が並ぶ1階フロアに、このほど無人販売機「フーボ」が設置されました。 扱うのはパッケージの変更や賞味期限が近いといった理由で 流通できなくなった「フードロス商品」で、 定価の3割以上安い値段で 販売しています。 この販売機は、全国で約50カ所に設置されていて、 都内の自治体で導入するのは初めてということです。 担当者:「fuuboを設置することで食品ロスを減らすための 行動に移すきっかけになっていただけたらいいなというふうに思っています」 台東区は今後、区内の事業者の商品を重点的に販売していく予定です。

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