清瀬市 避難指示の配信忘れ2日後に誤配信 Lアラート作業 不慣れな職員1人で対応
清瀬市でLアラートの避難指示が出されていませんでした。「Lアラート」は、自治体が出す災害情報を集約して放送局やインターネット事業者に配信するシステムです。先週、都内で大雨が降った際に、清瀬市がこの「Lアラート」での避難指示の配信を失念し、誤って2日後に配信していたことが分かりました。さらにその後、避難指示が継続中にもかかわらず、指示の解除を配信していたということです。 清瀬市によりますと、大雨を受けて3日午前11時半に避難指示を発令しましたが、担当者がLアラートでの配信を忘れていたということです。そして2日後となるきのう(5日)、失念に気づき、午後7時ごろにLアラートで避難指示の発令を配信。さらにその1時間後、「新たに避難指示が発令されたと誤解を生む恐れがある」として、避難指示が継続中にもかかわらず、Lアラートで避難指示解除の配信を行ったということです。対象地域は5世帯17人で、これまでにけが人などの被害の情報は確認されていないということです。 清瀬市の防災防犯課の課長は、誤配信の原因のひとつは不慣れな職員が1人で作業したことだと説明しています。 「担当任せにしてしまったというところでそういう結果になってしまった。組織ですので何かやるときには上司に報告とか相談そのような形を私たち防災防犯課からそういうのをしっかりともう一度徹底するというのをして参りたいと思っている」 住民の命にも関わる情報をめぐり、なぜこういった事態になってしまったのか、経緯をみていきます。まず3日の午前11時半、清瀬市は土砂災害の警戒のため、避難指示を発表しました。このときに市はLアラートでも同時に情報を配信する必要があったんですが、防災防犯課の担当者がそれを忘れてしまっていました。そして、2日後となる5日の午後7時ごろ、担当者が配信を忘れていたことに気づき配信しましたが、報道機関からの問い合わせがあり、誤配信が起きていることが発覚。「新たな避難指示が発令されたと誤解を生む恐れがある」として1時間後の午後8時ごろにLアラートで避難指示解除の配信をしましたが、このとき実際には避難指示は発令中で、現在も続いています。 松井さん、Lアラートをめぐり混乱を生む事態となっていますね。 東京新聞 松井さん 自分ごととして考える必要がある、自治体の仕事は住民の命を守ることが第一。 誤配信が起きたときの市の体制はどうだったのか?取材したところ、今回の大雨の対応に関する、Lアラートの配信担当者は決まっておらず、手が空いていた職員1人で対応していたということです。市の担当者は今回の誤配信の背景に「運用マニュアルが煩雑だった。対応した職員も流れを熟知していなかった」と話しています。
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