中野区新年度予算案 街づくり注力も…サンプラザ再開発「事業計画見直しは協議中」

(地域・まち - 2025年02月06日 19時00分)

東京・中野区の新年度=2025年度予算案が発表されました。中野駅周辺の高低差を解消する街づくりに力を入れるとした一方、中野サンプラザ再開発については事業計画の見直しを協議しているとして明言は避けました。 中野区の酒井直人区長は2月6日の会見で「にぎわうまち、広がる安心、発展と充実の未来につなげるための予算として、(一般会計で)1949億9600万円。前年度比2.7%減の予算案となった」と説明し、福祉と子育てを“一丁目一番地”とした中野区の新年度予算案が発表されました。 予算案にはデジタル地域通過「ナカペイ」の新たなポイント導入など事業の拡充や、江古田の森公園内に子どもたちが泥遊びや秘密基地作りなど自由に遊ぶことができるプレーパークの開設費用などが盛り込まれました。 そして、およそ171億円の予算を充てて力を入れるのが中野駅周辺の街づくりです。駅周辺における高低差による分断の解消を目指し、歩行者専用道路や橋上駅舎などの整備のほか、中野サンプラザ南側の広場の開放事業などを進めるということです。酒井区長は「バリアフリーの街づくりを進める上で着々と進んでいるので、アクセスが非常にしやすくなって、区民にとっては生活しやすい、暮らしやすい街になると考えている」と説明しました。 一方で中野サンプラザ跡地の再開発計画については事業計画の見直しを協議中だとした上で、妥協なく進めていくと話しました。中野駅周辺の街づくりについて問われた酒井区長は「今まで区民会議でサンプラザをどうするか積み上げてきて、物価高騰によって建築費が思わぬ上昇をして認可取り下げをせざるを得なくなった点は非常に残念。われわれとしては妥協することなく、中野区民にとって『本当にこの開発、やってよかったね』と言ってもらえるよう、中身についてはしっかり精査していきたい」と述べました。

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