小池知事が台風被害の八丈島を視察 避難の長期化懸念、町は仮設住宅を検討
(地域・まち - 2025年10月15日 21時00分)
東京都の小池知事は10月15日、2度の台風の爪痕が残る東京・八丈島の被害状況を確認するため、現地を視察しました。 小池知事は八丈町役場に隣接している島内の避難所を訪れ、島民の被災状況を聞き取りました。小池知事が「家は大丈夫か」と声をかけると、避難住民からは「道路が完全に陥没している。戻れなくなった」と答える場面もありました。八丈島の多くの地域では断水が続くとともに、15日午後2時時点で2カ所の避難所に合わせて135人が生活しています。 台風22号の被害から1週間がたとうとする中、小池知事は「プライバシーの確保は簡単ではないが、改善できる方法を探す必要がある。物資が十分にあるということを知って安心につながることもある。情報提供も重要だと改めて確認した」と述べ、避難生活の長期化に対してさらなる対応が必要だという認識を示しました。 また、八丈町では住宅の屋根が剥がれるなどの被害が多く確認されていて、町にはこれまでに300人以上が罹災(りさい)証明書を申請しています。 大賀郷地区に住んでいた男性は台風で住宅の屋根の一部が剥がれ生活できなくなったため、知人の家やホテルを転々とする生活を続けています。自宅が被害を受けた住民は「住める物件がもともと少ない島に、さらに少なくなっている可能性がある。仮設や恒久的な建物が必要。収容しきれず、早くしないと人が(島から)出て行ってしまう」と不安を訴えました。 八丈町は15日から、家を失った島民を対象に町営住宅の入居相談を開始しました。ただ、現在用意できる部屋は24部屋のみで、町は今後、仮設住宅の建設を検討していく方針です。
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https://s.mxtv.jp/mxnews/amp/mxnews_46513120.html
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