都が “虐待” 滝山病院に改善命令

患者への暴行の疑いで複数の看護師が逮捕された八王子市の精神病院「滝山病院」に対し、東京都は虐待を早期に把握できなかったとして改善命令を出しました。 八王子市の滝山病院で入院していた患者の頭を殴るなどした疑いでこれまでに3人の看護師が逮捕されています。この事態を受けて東京都はこれまで立ち入り検査や院長への聞き取りを続けてきました。 そしてアンケートで複数の職員が虐待を見たり聞いたりしたことがあると回答したことや、院長が虐待を認めたことなどを受け、きょう（25日）改善命令を出しました。 都によりますと再発防止に向けて虐待防止マニュアルを作り、全ての職員に研修を行うことや第三者を交えた虐待防止委員会の設置のほか、通報や相談体制の整備も求めます。また2週間以内の改善計画の提出も求めています。命令を受けた滝山病院の院長は次のようにコメントしています。 「院長として大変反省している。この度の改善命令を受け改善に取り組んでまいりたい」 今後、東京都は入院中の患者に対して転院などの意向を調査する方針です。