コロナ療養者の食料配送 東京都が対象を縮小「限界に近づいている」

(福祉・教育 - 2022年07月26日 20時30分)

 東京都内では7月26日、新型コロナウイルスの感染者が新たに3万1593人確認されました。都の基準による重症者数は前日より6人増え、21人となりました。また、病床使用率は49.6%で「5割」に迫り、重症病床使用率も22.9%へと上昇が続いています。感染拡大によって都内の療養者数は22万人を超え、自宅療養者も15万人を超えています(7月25日現在)。有明みんなクリニック有明ガーデン院・理事長で医師の小暮裕之さんに話を聞きました。動画でご覧ください。  また、感染拡大による自宅療養者の急増により、東京都の支援体制にも影響が出ています。  東京都は自宅療養者向けに行っている「食料品配送」の対象を縮小すると発表しました。感染拡大に伴う自宅療養者の急増を受けたもので、変更後の対象となるのは「同居人や知人から買い物の支援を受けられない人」「インターネット通販などで食料品の調達が困難な人」のみに限定されます。東京都によりますと第6波の時は1週間に9万6000食を配送していて、感染拡大に伴って11万食まで増やしていますが、今回の第7波による感染拡大のペースに支援体制が追い付かなくなってきました。配送範囲を縮小する理由として、都の担当者は「配送能力が限界に近づいている。本当に必要な人に届けるため、先手を打って見直した」と説明しています。  いよいよ行政の支援も制限せざるを得ない状況となってきました。自分や家族の感染に備え、備蓄も含めて何が必要となるのか、各自で対策を事前に考えておく必要がありそうです。

続きを読む