東京・立川市の小学校に男2人が侵入し暴れる…現行犯逮捕 教員ら5人けが
東京・立川市の小学校に男2人が侵入して暴れ、教員ら5人が暴行を受ける事件が起き、警視庁は男2人を暴行の疑いで現行犯逮捕しました。住宅地にある小学校前には救急車やパトカーが集まり、正門付近には規制線が張られ、現場は一時緊迫しました。 警視庁によりますと5月8日午前11時ごろ、立川市錦町の立川市立第三小学校で、男2人が小学2年生の教室に乗り込み、児童らの前で担任を殴ったほか、持っていた酒の瓶で職員室のドアのガラスを割ったということです。この事件で男を取り押さえようとするなどした教員ら5人が軽いけがをしましたが、児童にけがはありませんでした。警視庁は校長と40代の教員を殴ったとして、20代と40代の男2人を暴行の疑いで現行犯逮捕しました。 児童らの保護者からは「一斉メールがあって知った。学校は子どもが守られるべき場所。こういったことが今後ないように願う」「なぜこういったことが起こったのか分からない。セキュリティーの面など含めていろいろ心配」などといった声も聞かれました。 この小学校に通う女子児童の母親が午前中相談のため小学校を訪れていましたが話し合いがまとまらず、母親が40代の男に連絡し呼び入れたということです。逮捕された20代の男は警視庁の調べに対し「押さえ付けてきたので、払いのけて引っぱたいた」と容疑を認め、40代の男は「制止されたので振り払っただけだ」と容疑を否認しています。 <児童の目の前で担任が殴られる… 学校・市教委の対応は> 立川市錦町の立川市立第三小学校では午後2時ごろ、児童に対する校内放送で、学年で固まって行動することや、保護者への一斉メールが届いているか確認するよう呼びかけが行われました。また、午後4時から市の教育委員会による会見が開かれ、経緯などの説明がありました。 立川市教育委員会によりますと9日は通常通りの登校、授業が行われるということです。また、担任が目の前で暴行を受ける様子を目の当たりにした児童の心のケアを行うため、市内の心理士を学校に派遣することが決まりました。保護者に対する説明会については、教育委員会と学校側で今後、検討を行うとしています。
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