能登豪雨で捜索続く 都内で広がる支援の輪

(地域・まち - 2024年09月25日 20時00分)

石川県能登地方の記録的豪雨での死者は合わせて9人になりました(9月25日夕方現在)。被災地で行方不明者の懸命の捜索が続く中、東京都内では各地で募金など、支援の輪が広がっています。 25日、豪雨で複数の住宅が流された石川県輪島市久手川町を流れる塚田川の流域で、土砂の中から高齢の女性とみられる1人が見つかり、現場で死亡が確認されました。今回の豪雨災害による死者はこれで9人となりました。石川県などによりますと、依然として行方が分からない人は2人で、行方不明者とは別に安否が分からない人が6人いるとしています。 被災地で懸命の捜索が続く中、都内では支援の輪が広がっています。2024年3月にオープンしたJR東京駅近くにある中央区のアンテナショップでは、石川県の特産品などおよそ2000点が販売されていて、訪れた多くの人たちがかごいっぱいに商品を購入していました。訪れた人は「本当につらいですよね。本当につらい。少しでも応援できればと思う」「香りがすごく良いお茶。直接行くことはできないが、応援できればと思って立ち寄った」などと話していました。また、豪雨災害後、石川県に住む知り合いと連絡が取れず、不安な気持ちだという女性は「つらくて何にもできない。何かできたらなと思ってここで買い物をしている。少しでもお手伝いができれば。いずれまた(受け入れが)再開したらボランティアに行きたいと思っている」と胸のうちを語りました。 今回、大雨の報道が流れると、店には多くの温かい言葉が届いたということです。石川県出身という『八重洲いしかわテラス』の岡島覚良さんは「ニュースの後は、老若男女・年齢関わらず、多くのお客さまが来てくれた。温かい言葉をかけてくれるお客さまもいる。石川県の応援にもつながるので、ぜひ今後も多くのお客さまに来ていただきたいと思っている」と話していました。 一方、青梅市のJR河辺駅では、青梅市が豪雨災害の被災者を支援しようと、25日から義援金の受け付けを始めました。呼びかけには能登半島地震で輪島市から一時的に青梅市に移転している日本航空学園の生徒が参加しているほか、初日は青梅市の大勢待市長も駆け付けました。大勢待市長は「悲しい出来事だが、何とかしなければという思いで、庁内でもいち早く何とかしようと、募金活動を始めることにした」と話しています。 募金活動は河辺駅のほか東青梅駅や青梅駅などで27日まで行われ、集まった義援金は日本赤十字社を通して被災地に届けられるということです。

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