2025年
4月生
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Interview

特別インタビュー

MXテレビ映像学院が
目指す
“オンエアレベルの
クリエーター”とは?

一人ひとりが最高の作品を生み出せる映像制作者となるために。
オンエアレベルの作品づくりに求められる思考やスキルを、
当学院の講師である映像ディレクターの中谷 吉晶氏が語ります。

作品の核となるテーマが何よりも大切。
その上で必要なスキルを総合的に習得する。

MXテレビ映像学院 講師
映像ディレクター/ビデオグラファー
中谷 吉晶


時代が求めるテーマ性と社会的意義

映像作品を制作する上で、テーマ設定は非常に重要です。特にテレビは不特定多数の幅広い年齢層に向けたメディアであるため、より多くの人に伝わるようなテーマ設定が求められます。番組制作では、そのテーマが今扱うべきものなのか、どのような層をターゲットにするのかを明確にすることが大切だと考えています。番組は単に制作して終わりではなく、オンエア後に視聴者がどのようなメッセージを受け取るかを考慮する必要があります。映像の意味合いを十分に検討し、社会的意義のある内容にすることが望ましいと思います。昨今、誰もが気軽に映像制作できる時代になりましたが、テレビ局が長年続けてきたテーマ設定や社会的意義を考えた映像コンテンツ作りは、今の時代にこそ求められていると感じています。

視聴者の心に響く映像制作のコツ

企業のPR映像などでも、視聴者がどのようなメッセージを受け取るかを念頭に置いて制作することが大切です。企業の意向を自然に、視聴者に届く形で伝えるにはどうすればよいかを考えることが重要であり、テレビ番組制作と通じる部分があります。作り手が視聴者のことを考えて映像をつくるというスタンスは、PR映像やビデオパッケージ(VP)などでも有効だと考えています。

実践を通して磨く演出力

映像のクオリティーを高めるためには、企画から編集までの一連の流れを実践的に学ぶことが効果的だと思います。MXテレビ映像学院では、ペアワークを通じて、企画、取材、撮影、編集までを一貫して行う制作実習を行っています。実際に映像を制作することで、ナレーションの書き方や撮影方法などを学べます。演出力の向上が映像制作のクオリティーに大きく影響すると考えられるため、作品制作を通じて演出力を高めることを目指しています。

撮影や編集の知識は、企画書やロケ前台本を書く上でも役立ちます。撮影技術や編集技術を理解していれば、より良い構成を考えることができます。MXテレビ映像学院では、企画、撮影、編集などを総合的に学ぶことで、企画力のアップにつなげています。それぞれの要素が相乗効果を生み、映像制作全体のレベルアップが期待できます。

講師が大切にする「作品の核」

映像制作では、作品の核となるテーマを明確にすることが何より大切だと考えています。そのテーマが視聴者にしっかりと伝わるような映像づくりを心がけています。長期間にわたる制作では、伝えたいメッセージを見失わないようにすることが重要です。同時に、一方的な意見にならないよう、多様な視聴者に響く伝え方を考慮しながら制作することが求められます。

現代社会が抱える課題をテーマにした映像作品の制作は、テレビ業界において非常に重要だと思います。同時に、時代を超えて普遍的に大切なテーマも存在します。両方のテーマを意識しながら、バランスよく作品を制作することが望ましいと考えています。

映像制作を学ぶ方へのアドバイス

MXテレビ映像学院ではスキルの習得に力を入れていますが、それに加えて多くの作品を見ることも大切だと思います。つくり手側の意識を持って番組を見ることで、演出力や発想力を高めることができます。特に長尺の番組は制作期間が長く、試行錯誤を重ねた結果として完成しているため、自分にはない編集の組み立て方や撮影技法を学べます。番組を積極的に見て考察することで、オンエアレベルの映像制作に必要な知識やスキルが身に付くと考えています。


中谷 吉晶 
映像ディレクター/ビデオグラファー

映像制作会社でNHKの番組制作に携わった後、2019年に独立。NHKワールド、TOKYO MX「至高のひととき」、企業VP、官公庁のPR動画など、幅広い映像コンテンツの制作を手掛けている。