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映像制作は何から勉強すれば良い?
学ぶべき内容と学習方法を解説

2023年1月12日 更新

近年、YouTubeやSNSの人気が高まったことを背景に、動画編集者や映像クリエイターの需要が急増しています。

本格的な映像制作を学んで、個人の動画投稿に活かしたい、動画編集を仕事にしていきたいと考える方も多いのではないでしょうか。

この記事では、映像制作の勉強を始める方が知っておきたい、映像制作に必要なスキルと勉強方法、効率よく学ぶためのポイントについてご紹介します。


映像クリエイターやディレクターとして、映像制作を仕事としたい場合、いくつかのスキルを身に付ける必要があります。

映像制作のビジネスシーンで求められる代表的な能力として、これらのスキルがあげられます。

  • 映像撮影スキル
  • 音響・照明スキル
  • 企画・構成スキル
  • 映像編集・加工スキル
  • デザイン・アートスキル
  • ディレクション・ビジネススキル

ここからは、映像制作を行う際に身に付けておきたい6つのスキルについて、詳しくご紹介していきます。

映像撮影スキル

映像撮影スキルとは、映像撮影に必要なビデオカメラの取り扱い知識と、構図・レイアウトなどのカメラワークに関する知識を指します。

撮影したいシチュエーションがあったとしても、機材や撮影方法の知識とノウハウがなければ、満足のいく映像を撮ることはできません。

映像撮影スキルやテクニックは、一夜にして身に付けられるものではないので、勉強と実践を積み重ねて、コツコツとスキルを高める必要があります。

撮影現場で使用されるような本格的な機材を個人で用意することは難しいため、実践に近い環境で勉強したい場合は、映像制作の専門学校や学習スクールなどがおすすめです。

音響・照明スキル

映像作品の印象やクオリティを大きく左右する要素として、音響・照明スキルがあげられます。

音響は、映像にBGMや効果音を入れることで、映像中の重要箇所を強調したり、場面の展開をスムーズに移行できるなどの効果があります。

一方で、照明スキルは光の当て方や強さを工夫することで、同じ映像でも雰囲気や印象を大きく変える効力があります。

音響・照明スキルを用いた演出を手掛ける技術職は、音響エンジニアやサウンドクリエイター、照明プランナーと呼ばれ、映画・アニメ・ゲーム・イベントなどの業界に無くてはならない存在です。

企画・構成スキル

映像作品の骨組みとも言える企画の立案力と構成力は、特にビジネスシーンにおける映像制作で欠かせないスキルだと言えます。

映像制作の案件では、クライアントの要望や意図を汲み取って、映像作品の世界観を言語化することが求められます。

高度な編集スキルを持っていても、クライアントが伝えたいメッセージをシナリオ化できないのであれば、案件を受注することは難しく、仮に依頼されたとしても高評価は得られません。

映像編集・加工スキル

映像編集・加工スキルとは、映像の不要箇所を切り取るカット編集、動画の顔となるサムネイルの制作、BGMや効果音の挿入、文字やイラストを挿入するテロップ制作などの作業を指します。

視聴者が思わず見入ってしまうような、最後まで飽きることのない映像作品に仕上げるには、基本操作はもちろん、幅広い制作知識とセンスが求められます。

代表的な映像編集ソフトとして、「DaVinci Resolve(ダヴィンチ・リゾルヴ)」や「Adobe Premiere Pro(アドビ・プレミア・プロ)」があげられます。

DaVinci Resolveは、カラー編集に優れた映像編集ソフトとして知られており、映像の細かい色味を調整する機能が豊富なことから、色味にこだわった編集をしたいクリエイターに支持されています。

一方、Adobe Premiere Proは、初心者でも使いやすいUIとプロ仕様の充実した機能が特徴で、とくにエフェクトやトランジションなどの機能は、他のソフトとは一線を画すほどの豊富さと細かな設定をすることが可能です。

DaVinci Resolveには無料版、Adobe Premiere Proは無料体験期間が用意されているため、はじめて映像制作を行う場合には、どちらのソフトも試してみて、自分に合うソフトを選択しましょう。

デザイン・アートスキル

デザイン・アートスキルとは、映像作品のビジュアル要素を制作するスキルを指し、具体的には、サムネイルやテロップ、アイコンなどが該当します。

YouTubeなどの動画配信プラットフォームにおいて、デザイン性に優れたサムネイルやタイトルは、ユーザーの視聴意欲に大きく影響して、クリックされやすくなる傾向があります。

サムネイルデザインでは、「Adobe Photoshop」や「Adobe Illustrator」が広く利用されているため、デザインソフトのスキルがあると映像制作でも役立ちます。

動画撮影スキルや映像編集スキルだけではなく、デザイン・アートの知識を活かしてデザインセンスを磨くと、映像クリエイターとしての付加価値が向上して、需要の高い人材になれるでしょう。

ディレクション・ビジネススキル

映像クリエイターとして仕事を請け負うには、撮影や編集といった技術スキルの他に、クライアントやプロジェクトメンバーと円滑に業務を進めるための、ディレクション・ビジネススキルが要求されます。

プロジェクトの舵取り役を担うディレクション業務では、コミュニケーション能力はもちろんのこと、スケジュール管理能力、課題抽出能力、作業工数の算出能力も必須です。

映像制作スキルに加えて、ディレクション・ビジネススキルを発揮できれば、クライアントからの信頼性が上がり、単価アップや案件継続に繫がりやすくなります。

ディレクション・ビジネススキルは、予備知識を付けておくことはもちろん大切ですが、現場で培われた経験を経て、センスやノウハウが磨かれていくスキルだと言えます。


映像制作の基本的なスキルは、パソコンと編集ソフト、そしてインターネット環境があれば、誰でも独学で勉強することが可能です。

近年では、映像制作を勉強できる動画コンテンツやWebサイトが増えたことで、幅広い知識やノウハウを独学で得られるようになりました。

しかし、独学での勉強は、信頼できる学習教材なのか見定める必要がある他、モチベーションが保てない、スピード感に欠けるなど、独学ならではの難しさも存在します。

そこで、ここからは映像制作を独学で勉強する前に知っておきたい、メリット・デメリットと具体的な勉強方法について、ご紹介していきます。

独学のメリット

映像制作を独学で勉強するメリットとして、以下のような項目があげられます。

  • 勉強にかかる費用をおさえられる
  • 自分に合ったペースで勉強できる
  • 通学する必要がなく在宅で勉強できる

上述でもご紹介しましたが、YouTubuをはじめとした動画配信サービスの普及に伴い、ここ数年で、映像制作を勉強できる動画コンテンツが大幅に増加しました。

また、ノウハウや使い方を解説するWebサイトも多数存在しており、スクールに通って学習する方法に比べて、費用がおさえられる、通学しなくてよいといった利点があります。

学校や仕事、生活で忙しく、決まった時間を確保することが難しい方にとって、都合の良い時間とペースで勉強を進められる独学は、最適な勉強方法だと言えるでしょう。

独学のデメリット

映像制作を独学で勉強するデメリットとして、以下のような項目があげられます。

  • 手探りでの勉強は効率が悪くなる
  • モチベーションとスピード感を保てない
  • 現場レベルのスキルを身に付けることは難しい

基本的に独学で勉強する場合、教材となる動画コンテンツやWebサイト、書籍などは自分で探して、勉強を進めていきます。

インターネット上に存在する、膨大な量のコンテンツから、自分が学びたいスキルに合わせた、良質な教材を探すことは、それなりの時間と労力が必要です。

また、独学は当然ながら自分ひとりで行うため、他者からの評価や関わりを持ちづらく、勉強のモチベーションやスピード感を保てないといった難しさもあります。

独学で勉強する2つの方法

ここからは、映像制作を独学で勉強する2つの方法について、ご紹介していきます。

書籍・Webサイトを活用する

書籍・Webサイトの活用は、画像や図解を用いた視覚的にもわかりやすいコンテンツが多く、理解しながら確実にスキルアップを図れます。

画像や図解と実際の操作画面を見比べながら、順を追って動画編集を進めることで、知識の全体像を掴みやすくなります。

書籍やWebサイトのコンテンツで映像制作を学ぶ際は、将来的にどのような映像制作を行いたいのか鑑みて、目的に沿ったものを選択しましょう。

動画・YouTubeを参考にする

YouTubeをはじめとした動画配信プラットフォームには、映像編集ソフトの使い方、ビデオカメラの撮影ポイントなど、映像制作の勉強に活用できるコンテンツが充実しています。

最近では、映像編集ソフトを提供する企業が公式チャンネルを立ち上げて、操作方法を解説する、チュートリアル動画を上げている場合もあります。

操作方法が紹介されている動画編集ソフトは、DaVinci Resolve、Adobe Premiere Proなどが中心なので、独学・在宅で動画制作スキルを学びたい方は、上記ソフトを導入すると良いでしょう。

また、オンライン学習プラットフォームのUdemy(ユーデミー)には、映像制作関連の動画コンテンツが豊富に揃っているため、基礎から順序よく学びたい場合には、活用してみましょう。


費用が必要になりますが、映像制作の知識を体系的に学びたい場合は、専門学校やオンライン教材といったスクールの活用をおすすめします。

スクールでの授業や使われる教材は、要点がまとめられたわかりやすい内容なので、映像制作の初心者でも、効率よくスキルを磨くことが可能です。

ここからは、スクールの詳しいメリット・デメリットと具体的な勉強方法について、ご紹介していきます。

スクールのメリット

映像制作をスクールで勉強するメリットとして、以下のような項目があげられます。

  • スキルを効率的に勉強できる
  • 人や業界との繋がりを持てる
  • 疑問や課題をすぐに相談できる

スクールでは、映像クリエイターやディレクターとして活躍している現役のプロから、映像制作の技術指導を受けられるため、スキルを効率的に学ぶことができます。

スクールによって取り扱う受講内容が異なりますが、番組出演者の特別講義やスタジオ見学がカリキュラムに組み込まれているスクールもあり、プロの現場の雰囲気を肌で感じられることも魅力です。

映像制作に必要なスキルを効率的かつ体系的に学べて、わからないことをすぐに相談できる環境は、独学にはない、スクールならではの利点と言えます。

スクールのデメリット

映像制作をスクールで勉強するデメリットとして、以下のような項目があげられます。

  • 入会金や受講料などの費用がかかる
  • 通学が必要になるケースがある

受講するスクールやプランにより費用は異なりますが、入会金や受講料、教材・コンテンツ購入費として、数千円〜数十万円の費用が必要になります。

また、スクールがオンライン授業に対応していない場合は、スクールまで通学する必要があるため、学校や仕事で決まった時間の確保が難しい方にとって、受講しづらいというデメリットがあります。

スクールで勉強する2つの方法

映像制作を勉強するスクールには、大きく分けて、「専門学校」と「オンライン教材・学習スクール」が存在します。

ここからは、各スクールの特徴について、詳しくご紹介していきます。

動画・映像制作の専門学校で学ぶ

独学の勉強に不安がある、現場の空気感を感じながら勉強したい、という場合には、動画・映像制作の専門学校で学ぶ方法があります。

動画・映像制作の専門学校では、企画・構成・撮影・音響・照明・編集などのスキルを専門職のプロから直々に指導して貰えるので、初心者からスキルアップを図りたい方まで、独学では学ぶことのできない知識と経験を身に付けられます。

また、上記のスキルに加えて、センスが磨かれるカリキュラムと本格的な機材の使い方を学ぶことで、卒業後、業界へ即戦力として、自信を持って現場へ踏み出すことが可能になります。

個人制作以上の映像制作スキルを勉強したいと考えた場合には、専門学校の活用をおすすめします。

オンライン教材・学習スクールを利用する

オンライン教材・学習のスクールの魅力は、ポイントが絞られたわかりやすい内容で、初心者でもつまづくことなく学べる点です。

プロの講師から直接学べて、わからないことは質問できるオンライン教材・学習スクールは、費用はかかりますが、映像制作の知識を効率的に勉強できます。

オンライン教材・学習スクールの費用は、手軽に始められる数千円のものから、数十万をかけて基礎から応用までしっかり学べる教材まで、幅広いコンテンツとプランが存在します。

効率よく学べて、フィードバックを受け取れるオンライン教材・学習スクールは、社会人や忙しい方でも挫折しにくい勉強方法だと言えます。


映像制作を効率よく学び、短期間でスキルアップを図るには、目標や目的を明確化して、自分に合った勉強計画を立てる必要があります。

ここからは、映像制作の勉強を効率化させる具体的な方法について、項目を分けて5つご紹介します。

1.目標・目的を明確化する

映像制作に限らず学習において、目標・目的を明確化することは、ブレずに勉強を続ける上で非常に重要です。

目標・目的の設定は、短期・中期・長期に細分化すると、途中で軌道修正を図ったり、ゴールに近づけているのかどうなのか、現状を可視化しやすくなります。

ひとえに映像制作と言っても、映画・アニメ・ゲーム・Vlog・広告CMなどジャンルは幅広いため、まずはゴールを掲げることで、強化すべき、取り組むべき勉強内容が見えてきます。

2.自分に合った計画を立てる

映像制作は、編集スキルをはじめとして、撮影スキル、音響・照明スキル、デザイン・アートスキルなど幅広い知識とスキルが必要になります。

そのため、はじめに学ぶべき勉強内容を思いつく限りリストアップして、学ぶべき内容の全体像を把握することで、短期・中期・長期の計画を立てやすくなります。

「○○月までに」「○○の勉強(スキル)を」「どのような方法で進めていくのか」といった流れで、計画を立ててみましょう。

ただし、あまりにも詰め込みすぎると効率が落ちる他、モチベーションの維持も難しくなるため、自分の生活に合った、無理のない計画にすることが重要です。

3.人脈・ネットワークを築く

映像制作の専門学校や学習スクールを活用して、同じ志を持った仲間達と切磋琢磨することは、モチベーション維持やスキルアップにつながります。

「わからない部分がある」「客観的な意見が欲しい」といった場面で、意見を出し合える人脈・ネットワークがあることは、映像制作の勉強を進めていく上で、非常に心強い味方です。

基本的に独学では、課題を全て自己解決しなければならないのに対して、専門学校や学習スクールでは、質問できる環境があるため、勉強をより効率的に進められます。

4.定期的にアウトプットする

教材やコンテンツを用いてある程度の基礎知識を学べたら、自主映像を制作する、または、動画配信プラットフォームに投稿するなどして、積極的にアウトプットをしましょう。

アウトプットは、インプットした知識や情報を頭の中で整理して、記憶に定着させるのに効果的だと言われています。

また、YouTubuなどに投稿することで客観的な意見と感想を得られるため、次回のアウトプットに活かすことも可能です。

ただし、公開する映像作品は著作権や肖像権を侵害しないように配慮して、違法行為とならないよう細心の注意を払いましょう。

5.実際に仕事(案件)を受ける

知識が定着して、思い描く映像作品を製作できるようになったら、実際に仕事(案件)を受注することで、実績の積み上げとスキルアップが図れます。

仕事の応募と受注では、募集要項を見れば求められているスキルを確認できるので、自身のスキルで対応できる仕事なのか、容易に判断できます。

仕事の受注は実績と報酬を得られて自信につながる反面、自身のスキルに見合わない仕事を選ぶと、クライアントに迷惑がかかる他、低評価を付けられてモチベーションの低下を招くため、必ず身の丈に合った仕事を選ぶことが大切です。


この記事でもご紹介したように、近年、映像制作の勉強に役立つコンテンツが増えて、独学や在宅で学びやすい環境になりました。

しかし、ひとりで勉強を続けているうちに、「独学に限界を感じる」「現場の空気感を知りたい」「モチベーション維持が難しい」「将来的に映像制作の仕事に就きたい」などと感じられる方も多いのではないでしょうか。

映像制作の勉強を途中で頓挫せずに、着実なスキルアップを図りたいのであれば、先生や仲間が居る専門学校やオンライン教材・学習スクールなどの環境で学ぶことをおすすめします。

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