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映像制作の初心者は何を学べばよい?
知っておきたい内容から
勉強方法まで詳しく解説

2023年1月5日 更新

将来映像クリエイターを目指しているのでそれに向けて勉強をしたいけれど、何から始めてよいのかわからないと悩んでいる人はいませんか?

この記事では、映像制作の初心者が学んでおきたい内容から勉強方法まで詳しく解説します。


映像制作の初心者は、まず映像制作の流れを理解することが大切です。

初心者の人ほど最初に動画編集ソフトの扱い方について学べばよいと勘違いしがちですが、素材を編集するだけで映像が完成するわけではありません。

そのため初心者の人はまず映像制作の基本となる映像制作の流れを理解し、その流れに伴う作業をひととおり自分でできるようになることが大切なのです。


制作する映像の内容によって異なりますが、映像制作はおおむね次のような流れで行われることが多いでしょう。

  • ①企画・構成
  • ②撮影準備
  • ③撮影
  • ④編集
  • ⑤納品
  • ⑥公開

①~⑥までの段階でどのような作業が行われるのかをそれぞれご紹介します。

企画・構成

映像制作の流れで最初の段階が企画・構成ですが、次のようなことを決めます。

  • 映像を制作する目的
  • 映像で視聴者に伝えたい内容
  • ターゲットとなる視聴者
  • 映像の公開先

そしてこれらを具体化し、協力してくれるスタッフにも共有するために次の3つを決めるのです。

項目 概要
絵コンテ ・映像のプランを具体化するために作成し、台本に絵を加えてよりわかりやすくする
キャスティング ・出演者を決め(場合によってはオーディションを行う)、日程調整(ブッキング)をする
香盤表 ・撮影当日の演者やスタッフの動きを書いたスケジュール表のことで、撮影をスムーズに行うために作成する

絵コンテは映像を制作する上での土台となるため、打ち合わせをしながら修正を重ねていくことが多いでしょう。

撮影準備

撮影準備の段階では、映像を撮影する時に使用する機材の調達を必ずしなければなりません。

具体的にはカメラ、照明、音声などの機材、大道具、小道具などを調達するのです。

撮影する映像の内容によってはドローン、クレーン、レールなどの準備が必要な場合もあるでしょう。

また、映像を撮影する場所によってはロケハン(撮影場所の下見)を行い、必要あれば撮影許可を取ります。

撮影

撮影の準備が整ったら香盤表のスケジュールに従って撮影を行います。

映像に使用するための素材を撮影するのですが、この段階は初心者でも比較的イメージがわきやすいのではないでしょうか。

一般的には最初にテスト撮影をして出演者やカメラの動きを確認し、その後本番に移ります。

編集

撮影した映像素材、画像、イラストなどを用いて編集を行います。

具体的には素材の中で不要な部分をカットし、字幕やBGM、ナレーションなどを挿入していくのです。

実際の編集でよく使われるソフトはDaVinci Resolve、Adobe Premiere Proの2つですが、それぞれの特徴をご紹介します。

概要 独学をする人向けのサポート 購入
DaVinci Resolve
  • 編集、VFX、モーショングラフィックス、カラーコレクション、オーディオポストプロダクションができる
  • 基本的にはプロ向けで映画やテレビの制作現場でも使われている
  • 「トレーニングビデオ」のページから動画で内容を学べ、「トレーニングブック」という本もPDFでダウンロードして勉強できる
  • トレーニングブックの各課程を終了したらオンラインテストも受けられる
・無料版と有償版(税込¥47,980)あり
Adobe Premiere Pro
  • 動画編集、アニメーショングラフィックスの追加、オーディオ編集、字幕やキャプションの自動生成などができる
  • YouTubeの動画クリエイターに多く使われている
・「基本を学ぶ」「ユーザーガイド」「チュートリアル」といったサポートページあり
  • 個人・法人・学生と教職員・教育機関向けに有償プランあり(個人・年間プラン月々払いの場合1ヵ月税込2,728円)
  • 個人・学生と教職員向けは7日間、法人向けは14日間の無料体験あり

DaVinci Resolveはその機能の大部分を無料で使うことができ、映像における色彩をより細やかに補正できるのが特徴です。

一方Adobe Premiere Proは既に出回っているテンプレートやプラグインを用いて効率的に編集作業をすることができ、他のAdobeソフトとも連携しやすいのが特徴だと言えます。

どの編集ソフトを用いても、編集作業は動画の時間や表現方法によってかかる時間が大きく異なることを覚えておきましょう。

納品

編集作業が終了し試写をして確認をした後、問題がなければ映像を納品する段階です。

納品する時は指定のファイル形式に変換するだけではなく、DVDやBlu-rayといったメディアに変換する場合もあります。

公開

企画段階で決めていた公開先に映像を公開する段階です。

映像クリエイターにとっては視聴者の反応が手ごたえとなって返ってくるので、楽しみな段階だと言えるでしょう。


前の項目で紹介したような映像制作の流れを身に付けるためには、どのような勉強方法があるのでしょうか。

独学、大学、スクールの3つについてメリットとデメリットを比較しながらご紹介します。

独学

現在は映像制作に伴う作業が不自由なくできる程度のスペックを持つPC、編集ソフト、ネット環境さえあれば、初心者が独学でも映像制作の技術を身に付けることができるようになりました。

独学での具体的な学習方法は次の3つです。

  • 映像制作に関する本や関連するWebサイトの記事を読んで基礎知識を身に付ける
  • YouTubeなどの無料動画で学ぶ
  • 実際に映像を試作し発信してみる

この3つの方法は、どれか1つを選んで行ったからといって映像制作ができるようにはなりません。

例えば本を読んで理解したことを映像を試作することで実践してみるなど、知識と実践のバランスを取りながら3つの方法をさまざまに組み合わせて学んでいく姿勢が重要です。

また、独学が自分に向いているかどうかを判断するためにはメリットとデメリットを知っておき、それぞれを比較検討してみることが大切なのでそれぞれご紹介します。

メリット

映像制作の初心者が独学で学ぶメリットは次の3つです。

  • 能動的に学ぶ姿勢が身に付く
  • 大学やスクールで学ぶのと比較して費用がかからない
  • 自分のペースで勉強に取り組める

例えば、映像クリエイターになっても知識やスキルを身に付けるために能動的に学び続けるのは大切なことですが、独学で一度何かを身に付ければ学びが習慣となるため、将来的にもそれが役に立つでしょう。

デメリット

映像制作の初心者が独学で学ぶデメリットは次の3つです。

  • モチベーションの維持や学習計画も含めた自己管理能力が必要となる
  • 学習内容の質が担保されない
  • 映像制作の業界におけるコミュニティに参加しにくくなる

例えばYouTubeなどの動画を用いて勉強に取り組む際、前提としてその動画で取り扱っている内容が正しいかどうかを正確に判断できる能力が必要となります。
インターネット内にある情報や事象を正しく理解し、それを適切に判断、運用できる能力をインターネット・リテラシーと呼びますが、高いインターネット・リテラシーが身に付いていなければ、独学で学習内容の質を担保するのは難しくなるでしょう。

これらのことから、独学で映像制作を学ぶのは能動的に学ぶ気持ちがあり高いインターネット・リテラシーを持つ人におすすめです。

大学

近年大学においては芸術系の学部だけではなく、情報システム系の学部などでも映像制作を学べるようになってきています。

短大では2年間、大学なら4年間じっくりと勉強に取り組み最新の技術を身に付けることができるので、それなりに時間をかけて映像制作を学びたい初心者の人には良い環境だと言えるでしょう。

また、2021年3月に日本航空株式会社では、和歌山大学観光学部木川研究室と日本航空他9社と共同で「観光映像プロモーション機構」を設立し、持続可能な観光地経営の実現を目的として、国内外の課題抽出と良質な観光映像の制作による地域振興を推進すると発表しました。

またこの取り組みの中で3月2~3日に開催される「第3回日本国際観光映像祭」に協賛・協力するとしたのです。

このような産学連携による大きなプロジェクトに学生のうちから取り組むことができるのが、大学で映像制作を学ぶ魅力の1つだと言えるでしょう。

大学で映像制作を学ぶメリットとデメリットをそれぞれご紹介します。

参考:日本航空「産学連携による『観光映像プロモーション機構』を設立」

メリット

映像制作の初心者が大学で学ぶメリットは次の3つです。

  • 大卒扱いとなり就職の選択肢が増える
  • 映像制作だけではなく社会人として必要な一般教養も学ぶことができる
  • 大学での友人関係から仕事につながる場合がある

例えばテレビ局、大手広告代理店などの大手企業に就職して映像制作を行いたい場合、採用条件が大卒となっていることが多いため、まずは大学に進学するのが重要となります。

また作品を制作するのに必要な一般教養を大学では身に付けることができます。

デメリット

映像制作の初心者が大学で学ぶデメリットは次の2つです。

  • 学費が高く奨学金を借りた場合は社会人になってから返済の必要がある
  • 高校までと違い勉強に自己管理が求められる

大学では高校までと違い自分で時間割を決め、アルバイトやサークル活動なども含めたスケジュール管理を自分で行う必要があります。

自己管理をしっかりできる学生であれば自分なりのペースを見つけて学びを深めていきますが、スケジュールを詰め込み過ぎてしまったり、逆に積極的に何かをしようとしなかったりすると、映像制作の技術をほとんど身に付けないまま卒業を迎えるということになりかねません。

これらのことから大学で映像制作を学ぶのは、テレビ局や大手広告代理店などに就職して映像制作をしたいという希望があり、ある程度の自己管理ができる人におすすめです。

スクール

スクールには映像制作全体を学べるスクールと動画編集に特化したスクールの2種類があり、勉強の目的に合わせて選ぶことができるのが特徴的だと言えるでしょう。

また、就職を目指すなら就職支援のあるスクール、フリーランスとして独立するなら案件獲得方法もカリキュラムに含まれているスクールを選ぶことができるので、入学前に自分がどのような道を目指すのかある程度考えておくのが大切です。

映像制作の初心者がスクールで学ぶメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

映像制作の初心者がスクールで学ぶメリットは次の3つです。

  • ほとんどのスクールがオンライン授業と対面授業の両方を行っている
  • 現役の映像クリエーターから学べる講座がある
  • かかる費用の幅が広いため自分の予算内で学ぶことができる

大学では映像制作を学問として学びますがスクールでは実務として学ぶため、現役の映像クリエイターから現場の話を聞くことができるのが大きなメリットと言えるでしょう。

また学費の捻出に悩んでいる人も、自分の出せる予算内でスクールを選ぶことが可能なのでアルバイトに追われ過ぎることなく安心して学ぶことができるでしょう。

メリット

映像制作の初心者がスクールで学ぶデメリットは、選択肢の幅が広いため入学前に情報収集をたくさんしておかないと、希望と違うスクールに入学してしまう可能性があることです。

自分の望む働き方に向けてどのような勉強が必要なのかをあらかじめしっかりと確認し、必要な知識とスキルが身に付くだけではなく、働き出すことへのサポート体制も考えてスクール選びをしましょう。

これらのことからスクールで映像制作を学ぶのは、将来の働き方や学びたいことがある程度はっきりしている人におすすめです。

映像制作のスクールでおすすめは?

映像制作の初心者におすすめのスクールは、MXテレビ映像学院です。

映像クリエーター講座においては1年間のカリキュラムを通じて、1人で企画、構成、撮影、照明、編集など全てをこなす映像制作者を養成するのを目指しており、映像制作に興味がある全ての世代の人を対象としているのも特徴的だと言えるでしょう。

映像制作のスクールにおいては、Webで使用する映像の制作を重視して教えるスクールも多いのですが、MXテレビ映像学院においては編集ソフト1つ取っても映画やテレビの現場で使用されているDaVinci Resolve(映像クリエーター講座)や、YouTuberに使用されているAdobe Premiere Pro(プロデューサー・ディレクター養成講座)を学ぶことができます。

また、TOKYO MXの番組出演者が特別講義をするというカリキュラムも含まれているため、映像制作に必要な技術だけではなく、教養も身に付けることができます。

映像制作の初心者で、映画、テレビ、YouTubeなどさまざまな媒体で通用する技術と幅広い視野を身に付けたいなら、まずはMXテレビ映像学院の説明会に参加してみてください。


映像制作の初心者は、まず映像制作の基本となる映像制作の流れを理解し、その流れに伴う作業をひととおり自分でできるようになることが大切なので、独学、大学、スクールなど自分に合った方法で勉強するのが望ましいでしょう。

この記事も参考に、ぜひ自分に合った学び方を見つけてみてください。

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