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【初心者におすすめ】
YouTubeの台本の作り方は?
構成の基本や作成のコツなどを紹介
【見本・成功事例付き】

2023年1月5日 更新

「わかりやすいYouTube動画が作れない」、「チャンネル登録者数が伸びていかない」などとお悩みの方は、台本の作り方を変えてみてはいかがでしょう。

YouTubeの台本を正しく作れば、視聴者が見やすい動画を作ることができ、視聴維持率がアップするといわれています。視聴維持率が上がれば、登録者数や収益などにも好影響があるため、YouTubeの成功において台本作りは大切です。

そこで今回は、YouTubeの台本の作り方を、初心者向けにわかりやすく簡単に解説します。まだ台本を作ったことがない方、作り方に自信のない方は、以下を参考に正しい台本作りにチャレンジしてみましょう。


YouTubeの台本は、作業の効率や内容の質を高めるために必要です。具体的には以下5つのメリットが得られる可能性があるので、ぜひこれを機会に台本作りに取り組んでみてください。

1. 見やすく、わかりやすい動画が作れる

YouTubeの台本を作ると、前もって伝える内容を考えられるので、視聴者にとって見やすく、わかりやすい動画になりやすいです。

台本を作るときは構成から考えるので、行き当たりばったりで進めるより、展開を論理的かつ効果的なものにできます。また視聴者を飽きさせてしまうような無駄な部分を、事前にカットできることも魅力です。

そのほか、とくにYouTube初心者にとっては、台本があったほうが安心感を得られ、すらすら喋りやすいという点もメリットと言えるでしょう。

2. 視聴維持率がアップする傾向にある

動画の内容がわかりやすくなるからか、台本を作るとYouTubeの視聴維持率が上がる傾向が見られます。実績あるYouTuberの何人もが、台本を作ると「視聴維持率が2倍になった」「50%を超えた」などと語っています。

YouTubeの視聴維持率とは、動画全編のうち何%を視聴者が見たかを示す指標です。視聴維持率が40%を大きく上回れば、価値のある動画と判断され、おすすめや関連動画に上がりやすくなるといわれています。

そのため、登録者数を増やしたり、収益を高めたりするうえでも、台本を作って視聴維持率を高めるのがおすすめです。

3. 編集作業の効率化につながる

台本があることで、テロップ入れをはじめとする編集作業がずいぶん楽になります。例えば、音声を聞き取って字幕を書き起こすのには時間がかかりますが、台本があれば見ながら入力するか、コピペで済みます。

また台本がある分、話に詰まったり、撮影に手間取ったりといったことが減るので、カットにかかる時間も大幅に短縮することが可能です。さらに台本を作る段階で、編集についてもある程度考えておくことで、音源や画像などを余裕を持って準備できるというメリットもあります。

4. 伝える情報を前もって検証できる

台本を作ることで、情報の正確性を前もって検証できるというメリットもあります。間違った情報を流してしまい、トラブルを招くリスクを低減できます。

台本があれば、自分で内容について調べることはもちろん、専門家に確認してもらうことも可能です。

また「この内容を発信して本当に大丈夫だろうか」と、コンプライアンスの観点から冷静に考える時間が作れることもメリットでしょう。

5. 動画内容の振り返り・反省にも便利

YouTubeの台本は、投稿した内容の振り返りや反省にも便利です。

YouTubeチャンネルを継続的に発展させるには、定期的に動画の内容を検証し、改善することが必要ですが、過去の動画を何本も見返すのは骨が折れます。一方、台本なら短時間で何枚も目を通せるので、効率的に検証を進められます。

また台本だと全体を俯瞰して見られるため、動画を見るより改善点が見つけやすい可能性もあるでしょう。


YouTube動画の構成は、「挨拶→導入→本編→プラスアルファ→まとめ」の順番にするのがおすすめです。以下では、この構成にのっとり、YouTube台本の見本を簡単に作ってみたので参考にしてください。

構成(時間) 内容(例)
タイトル 【視聴維持率が上がる!】YouTube台本の簡単な作り方
挨拶(10秒)

はじめまして! YouTube動画制作について解説している◯◯です。

今回はYouTube動画の台本の作り方をご紹介します。

導入(50秒)

YouTubeの台本を作ると、視聴維持率がぐっと伸びるといわれています。

→視聴維持率が上がって、製作者がハッピーになるような画像を挿入

視聴維持率が上がれば、おすすめや関連動画に自分の動画が載りやすくなり、チャンネルの発展につながります。

YouTubeの登録者数や収益がなかなか伸びないとお悩みの方、これを機会にぜひ台本を作ってみましょう。

本編(6分)

さて、YouTubeの台本は、次の3ステップで簡単に作れます。

→3ステップを記述したスライドを挿入

動画のターゲットとコンセプトを決める

最初にすべきことは動画のターゲットをとにかく「絞る」ことです。〜

大まかな骨組み(構成)を作る

〜。

セリフや編集指示で肉付けする

〜。

プラスアルファ(2分)

YouTubeの台本を作るときに意識したいポイントは、次の3つです。

→3つのポイントを記述したスライドを挿入

まとめ(1分)

→総括をする

この動画が面白かった方は、ぜひグッドボタンをよろしくお願いします。

また私の解説をもっと聞いてもいいという方は、画面右上をクリックして、ぜひチャンネル登録してみてください。

(決まりの締め挨拶)

→チャンネル登録と関連動画のリンクを挿入

ポイントは、タイトルに対応する「本編」をメインに展開し、ほかの部分はできるだけコンパクトかつ魅力的にまとめることです。そのほか、「まとめ」でチャンネル登録や関連動画をおすすめすることも、重要だといわれています。詳しくは後述を参考にしてください。


初めてYouTubeの台本を作る場合は、以下の3ステップを実行するのがおすすめです。まずはこの作り方を試し、試行を重ねるごとに自分に合うようアレンジしていくと良いでしょう。

1. 動画のコンセプトや内容を決める

最初は「誰にどのような内容を伝えるのか」を決めましょう。明確な指針を決めておくことで、一貫性があり、特定の視聴者に刺さる動画が作りやすくなります。

ポイントはターゲットや目的を「絞る」ことです。あれもこれも詰め込むのではなく、ピンポイントで詳しくわかりやすい動画を作ることが、視聴維持率アップにつながります。

例えば、「YouTube台本の作り方」がテーマの動画を作るとしましょう。ターゲットは「台本作りの初心者」なので、内容は「初めての台本作り」に関することだけで十分です。上級者向けや視聴者向けの内容などは、見てほしい人と関係がないため、盛り込まないようにしましょう。

このように対象とする人およびニーズを「絞る」ことが、良い台本作り、動画作りにつながります。

2. 大まかな構成を考える

どのような動画を作るか考えたら、次に構成を決めます。構成とは、動画の大まかな流れや内容、つまりは骨組みです。

構成の型には、先ほど紹介した「導入→本編→プラスアルファ→まとめ」を使うと良いでしょう。「本編」には動画のテーマに応える内容を持ってきて、あとは前後の流れを考えます。

例えば、「YouTube台本の作り方」がテーマなら、本編は「台本を作る方法」で決まりです。導入には「台本を作るメリット」、プラスアルファには「注意点やポイント」もしくは「人気動画の台本紹介」などを持ってくるのはいかがでしょうか。

3. 構成にセリフや編集指示を加える

構成ができたら、あとはセリフや編集指示などを加えて肉付けすれば完成です。

セリフについては、音読して気になる箇所を書き直すということを何度か繰り返すのが良いでしょう。なお、接続詞や口調などに関しては、撮影中の雰囲気に合わせて自然と話したほうが良い場合もあるので、かっちり決めなくても構いません。


ここでは、より良いYouTubeの台本を作るためのポイントをいくつか紹介します。以下の内容をできるだけ守るようにして、台本および動画のクオリティを高めましょう。

無駄のないオープニングにこだわる

オープニングは「いかに短く、いかに魅力的に見せるか」を意識して考えるべきです。

視聴者にとって肝心なのは本編なので、オープニングはできるだけコンパクトにするのがセオリーになります。ダラダラ長いと視聴者が離脱する原因となるので、1分以内にとどめるのがおすすめです。

また単に短いのではなく、視聴者に「続きを見たい」と思わせる必要もあります。YouTubeの視聴者は、最初の2〜15秒で見るかどうかを判断するといわれているため、「魅せる(見せる)オープニング」にこだわりましょう。

構成は「結論→具体」の順番で作る

YouTube台本は、常に「結論から先に書く」ことを意識して作りましょう。ポイントを先に提示することで、説明がわかりやすくなるほか、より魅力的に見えるので視聴維持率を保ちやすくなります。

最初に「◯◯をするのがポイントです」や「××をしてしまう人は失敗します」など、結論を言い切ってしまいましょう。そして、理由や具体例の説明につなげていくと、視聴者にとって見やすく心地よい展開が作れます。

ちなみに以上のように結論(ポイントもしくはサマリー)から展開していく論法のことを、「PREP法」や「SDS法」などということもあります。

セリフには「アドリブ」の余地を残す

セリフ部分は完璧に固めるのではなく、本番にある程度の自由度を残しておくのがおすすめです。アドリブの余地を作っておくことで、撮影中の雰囲気に合わせたより自然な語りが可能となります。

口調や接続詞なども含めてかっちり決めすぎてしまうと、セリフの「棒読み感」が出てしまう恐れがあります。台本をそのまま読んでいることが視聴者に伝わると、感情がこもっていない印象を与えかねないので注意しましょう。

台本はあくまで制作側の仕事をサポートするためのものであって、視聴者には存在を知られないのが望ましいといえます。

エンディングで登録や関連動画などに促す

YouTubeのエンディングでは、チャンネル登録や関連動画の視聴を促すのがセオリーです。エンディングでファンや視聴回数を獲得することによって、チャンネルの成長や収益性の向上につながります。

具体的には、エンディング画面にチャンネル登録や関連動画に飛べるリンクを設置するのがおすすめです。また「チャンネル登録と高評価をお願いします」と発言するのも効果的といわれています。

ちなみにお願いはより具体的に「右上のボタンを押してください」、「下のリンクをクリックしてみてください」などと言ったほうが、効果が上がるそうです。

よくできた台本をテンプレ化しておくと便利

視聴回数が伸びた動画や評判がよかった動画の台本は、テンプレート化して何度も使うのがおすすめです。毎回一から台本を作るのは大変であり、自分なりの型があったほうが効率よくチャンネルを更新できます。

また動画の構成がテンプレ化されることによって、チャンネルに自分ならではの個性と一貫性が出て、よりファンを集めることにもつながるでしょう。

ドキュメントやインタビューに台本は不要かも

動画のジャンルによっては、台本がないほうがうまくいく可能性もあるので注意しましょう。

例えば、ドキュメンタリーやインタビュー、チャレンジ企画、ドッキリなどです。これらでは撮影中の新鮮なリアクションや受け答えが重要となるため、台本はかっちり決めないほうが良いでしょう。

台本を作るのであれば、大まかな流れや起点となるセリフだけ決めておくなど、自由度の高い内容にするのがおすすめです。


以下では、YouTubeで100万回以上再生されている動画の台本(の再現)を紹介します。成功事例を見て、台本作りのイメージをさらに深めましょう。

なお、ほかの動画でも、発言やテロップを書き起こしたり、編集を観察したりすれば、以下のような台本を再現できます。台本の再現は台本作りの勉強にもなるため、お手本にしたい動画がある場合は、ぜひ自分でもチャレンジしてみてください。

1. 「タイピングのやり方」を解説したIT系の動画【120万回再生】

構成(時間) 内容
タイトル 超初心者から3日でブラインドタッチをマスターする練習方法を紹介
挨拶(5秒) 今回は、最速でブラインドタッチをマスターする、練習方法をお伝えしようと思います。
導入(45秒)

→スマホの高速フリックの映像を挿入

スマホでは、こんなに早く打てるのに、パソコンになると、こんなことになっていませんか?

→下手くそなタイピングの映像を挿入

スマホの扱いが慣れていても、パソコンは全然だめ。というのは結構ありがちですよね。

今回紹介するブラインドタッチのマスター方法は、センスがある方であれば1日で、そうでない方でも3日でマスターできる方法です。

また時間がない方でも、1日1時間練習ができれば、1週間でマスターできます。

それではいってみましょう!

本編(6分)

◯練習するのは「ローマ字入力」

→「かな入力は絶対ダメ!覚えるのはローマ字入力!」のテロップを挿入

日本語の入力には、〜、絶対に「ローマ字入力」で練習しましょう。その理由は〜。

◯ホームポジションが重要

〜、キーボード入力で最も大事なことがあります。それは「ホームポジション」です。

→「ホームポジション」のテロップと効果音を挿入

◯どの指でどのキーを打つか

→色分けしたキーボードの図表を挿入

◯練習法1「母音を覚える」

→図表のあと、実際に打っている映像を挿入

◯練習法2「か〜わ行」を覚える

◯練習法3「濁音のキー」を覚える

◯練習法4「句読点と!、?」を覚える

プラスアルファ(30秒)

ほとんどのキーを覚えて、キーボードを見なくても打てるようになってきたら、こちらのようなタイピングゲームサイトで、練習することをおすすめします。

→練習ゲーム「寿司打」のデモ映像を挿入

まとめ(20秒)

最後になりますが、ブラインドタッチは非常に簡単です。

打つスピードに関しては、人により誤差はもちろんありますが、必ず誰でもキーボードを見なくても打てるようになりますし、〜、まずは母音からはじめてみましょう。

→関連動画とチャンネル登録ボタンのリンクを挿入

本編の内容が充実していて、その他の部分はコンパクトかつ魅力的という理想的な台本です。セリフも常に結論から書かれており、短期間で100万回以上再生されたのもうなずけます。

2. 「著名な医師が老化を進める食べ物」を紹介した動画【430万回再生】

構成(時間) 内容
タイトル 身体に炎症を起こし老化を進めてしまう食べ物を解説します。
挨拶(10秒)

みなさんこんにちは!内科・皮膚科医の友利新です!

今日は、体に慢性の炎症を起こしちゃうから食べちゃダメという、食品5つをご紹介します。

導入(1分)

以前の動画で、体の老化は体に慢性炎症が起こるから、だから慢性炎症を起こさないようにしようと解説しました。

見ていない方は、ぜひそこからご覧になってください。

→該当動画のリンクを表示させる

とにかく慢性炎症を抑えれば体の不調はなくなるし、お肌も良くなるということ

具体的には、体を炎症させないようにするにはどうしたらいいかというのは、まずは炎症させないようにする。〜

では炎症させないようにするためにはどうするかというと、炎症を起こすような食べ物を極力食べないようにすることがポイントです。

→「炎症を起こすような食べ物を食べないことがポイントです」とテロップで強調する

本編(10分)

◯炎症を起こす食べ物1「オメガ6系の油」
→テロップを挿入

まず一つ目が「オメガ6系の油」です。〜

油には2種類あります。固まっている動物性の油、〜、どんなに冷たいところに置いていても固まらない植物の油。

この植物油の中のオメガ6、要はリノール酸と呼ばれるような油ですが、これは実は体の炎症を傾けてしまう食材になります。

どうやって見分けるかというと、〜、サラダ油やごま油など、台所にあるものは大体オメガ6だと思ってください。

逆にオメガ6じゃない油を覚えておいたほうがいい。油にはオメガ3、6、9がある。

オメガ3はえごま油やしそ油、オメガ9はオリーブオイル〜

◯炎症を起こす食べ物2「加工食品」
→テロップを挿入

2つ目は〜。まず面白い研究をご紹介したいと思います。〜。

◯炎症を起こす食べ物3「アルコール」
→テロップを挿入

続いて3つ目は、〜

◯炎症を起こす食べ物4「ぶどう糖果糖液糖」

◯炎症を起こす食べ物5「加工肉」

プラスアルファ(-) -
まとめ(1分)

まとめると、1つ目が「オメガ6系の油」、2つ目が「超加工食品」〜

どれも世の中にあふれているものなので、0にするのは難しいです。

〜意識してチョイスしていただけると、〜、体調も良くなるし、お肌の状態もよくなりますので、

いかがでしたか。このチャンネルではこのようにみなさんに、美容や健康についてわかりやすくお話ししているチャンネルになりますので、よかったら登録お願いします。

それではまた次の動画でお会いしましょう。さようなら〜

→「チャンネル登録と高評価お願いします」というテロップと各種リンクを挿入

この台本の素晴らしい点は、結論に続く具体例の数がとても多いことです。身近な食品を例に出してみたり、研究結果を紹介してみたりと、切り口も多彩なので、視聴者を飽きさせないものがあります。

ほぼ全編、テロップと語りだけの10分以上の動画ですが、400万回以上再生されるのは必然といえるほど、無理なく見られます。


伸びるYouTube動画を作るには、台本の作り方はもちろん、撮影・編集・録音など全ての要素で質を高めるのが理想です。昨今はプロもYouTubeに参入してきており、初心者が作った手作り感のある動画では、戦うのが難しくなってきています。

そこでおすすめしたいのが、TOKYO MXが運営する「MXテレビ映像学院」です。MXテレビ映像学院では、撮影、編集、照明、音声、構成台本の全てにおいて、実践的なテレビの技、プロのノウハウが学べます。

台本の作り方についても、テレビのプロデューサーやディレクター目線から、人気の出る構成や企画のコツを教えてもらえます。テレビ業界で活躍する一流講師に直接習える機会もあり、教本やインターネットには載っていないスキルを獲得可能です。

映像について総合的に学び、「プロっぽいYouTube」を作りたい方は、ぜひ一度MXテレビ映像学院の説明会にご参加ください。


YouTubeの台本の作り方におけるポイントは、「短く魅力的なオープニングを作ること」や「結論から先に書くこと」などです。伝える内容はもちろん大切ですが、構成の作り方、台本の書き方によって、ある程度数字を伸ばせるというのがYouTubeの面白いところだといえます。

これを機会にぜひ台本の作り方を改め、視聴維持率を伸ばしてチャンネルを発展させましょう。撮影や録音を含めて総合的なスキルを短期間で高めたい場合には、講座を受講するのもおすすめです。

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