本作でイ・ジュンギが演じる無法者の弁護士ポン・サンピルは、一見軽薄そうに見えつつも、法律の知識も腕っぷしも超一流。母親を殺された事件の真相を追いながら、巨大権力に立ち向かっていくニューヒーローだ。イ・ジュンギの代名詞とも言えるアクションシーンは本作でも満載。ブラジリアン柔術を学んで体作りをし、ほとんど代役なしで演じたというアクションシーンは必見!また、彼女の窮地を体を張って守るなど、思わずキュンとする姿、弁護士事務所のメンバー達とのコミカルな姿、母親への想いが溢れ涙する姿、悪役との対決で魅せるカリスマ的姿など、多彩な演技を披露。かっこよく着こなしたスーツ姿も十分に堪能できる、ファンが見たかったイ・ジュンギの魅力がたっぷり詰まった、まさに集大成的作品!
本作はイ・ジュンギと「犬とオオカミの時間」のキム・ジンミンPDが11年ぶりにタッグを組むとあって、放送前から大きな話題を集めた。キム・ジンミンPDは、「シンドン〜高麗中興の功臣〜」、「ロードナンバーワン」などスケールが大きく重量感のある作品を多数手掛けてきた演出家だが、本作は復讐というテーマが基盤にありつつも、緊迫したシーンだけではなく、アクション、法廷もの、捜査もの、ラブやコメディ…と様々なジャンルの要素を行き来し、軽さと重さを絶妙なバランスで描いた娯楽作に仕上がっている。さらに脚本は、大ヒット映画『弁護人』『コンフィデンシャル/共助』、ドラマ「リメンバー~記憶の彼方へ~」のユン・ヒョンホが担当。緩急のある巧妙なストーリー展開は、視聴者を最後までドラマの世界に引き込んでいく。お互いの信頼感を持って集まった、監督×脚本×俳優の三拍子が最強のケミストリーを生み出した!
「花郎<ファラン>」では孤独に育った冷淡な女性を、「君を守りたい~SAVE ME~」では思わず守ってあげたくなるような儚げな役を演じたソ・イェジが、本作では男勝りなヒロインを熱演!立場など関係なく、判事にまで拳を上げてしまうほど正義感の強い、熱血弁護士役で新境地を開拓した。また、高難度のアクションシーンを代役なしで演じ、アクションに定評のあるイ・ジュンギが「私よりすごい俳優がいるんだな」と称賛した。イ・ジュンギとの恋愛で涙するシーンでは、繊細な感情演技も披露し、アクションからラブロマンスまで幅広い演技の出来る20代女優の座を確立した!
本作で深い印象を残すのは、イ・ヘヨン&チェ・ミンスの悪役演技。「マザー〜無償の愛〜」の母親役で視聴者を感動させたイ・ヘヨン演じるチャ・ムンスクは、優しい笑顔で市民たちからは「マザーテレサ」と呼ばれ尊敬されているが、実は政財界を意のままに操っている裁判官。2つの顔を持つ物語のキーパーソンを存在感たっぷりに演じている。一方、チェ・ミンスが演じるのは、魚市場のヤクザから大企業の会長まで這い上がり、ムンスクに取り入っている野望家。「オー・マイ・ゴッド~私が突然ご令嬢!?~」で見せたコミカルな演技を封印した、鋭い眼差しは思わず身震いするほど。徹底的な役作りによって作り上げられた、2人のカリスマ性溢れる悪役演技は、視聴者を圧倒させ、ストーリーに緊張感を与えている。
幼い頃、人権弁護士だった母を目の前で殺され、母方の伯父で組織暴力団のボス、デウンの下で育ったポン・サンピル。成長した彼は、法と拳を巧みに使い分け、組織暴力団の弁護士として能を発揮していた。そんなある日、差出人不明で1冊の手帳を受け取ったサンピルは、復讐のときがきたことを確信、18年ぶりに生まれ故郷キソン市に戻ることに。その町こそ、母が殺された因縁の場所だった。同じ頃、不当な判決を下した裁判官に歯向かい、半年の業務停止処分となった弁護士ハ・ジェイは、父が住むキソン市に帰郷。そこで「無法ローファーム」を開業したサンピルに出会う。ジェイの気の強さを買ったサンピルは、彼女を事務長にスカウトし、キソン市長殺害事件の容疑者弁護に乗り出す。実は、サンピルの目的は、18年前の事件の鍵を握るある人物に近づくことで…。