武蔵野高・男子生徒の自殺、遺族らが再調査を求める「第三者委の調査不十分」

2023.02.28(火)

10:05

 2018年に当時高校2年生の男子生徒が自殺した理由について、学校が設置した第三者委員会の行った調査が不十分だとして、遺族らが再調査を求めて会見を開きました。

 2018年に当時高校2年生の男子生徒が自殺した理由について、学校が設置した第三者委員会の行った調査が不十分だとして、遺族らが再調査を求めて会見を開きました。

 会見を開いたのは2018年に自宅で自殺した、私立武蔵野高校に通う高校2年生・高橋勁至君(当時16)の両親です。両親は自殺の背景として、高熱があっても1度登校しなければいけないなどの厳しい規則や、教員による暴言などがあったと訴えています。2月27日に会見した勁至君の父親は「事実を訴えたかったその時の息子の思いを想像すると今でも胸が押しつぶされそう」と訴えました。

 当時、学校が設置した第三者委員会は調査結果として、学校での生活と自殺に因果関係があったとは断定できないと結論付けていました。しかし両親はこの調査が不十分だとして27日、学校を指導する東京都に再調査を求める要望書を提出しました。要望書では第三者委員会が学校の顧問弁護士とつながりがあったことから、調査の公平性への疑問や、遺族側が指摘してきた事例が調べられないまま調査が終わった点が指摘されました。

 要望書が提出されたことに対し学校側は文書での取材に応じ、学校長名で「これまでの調査に不十分な点はないと考えています」と答えた上で、今後の対応について「再調査は特に行う考えはないが、東京都からの指導には従うつもりです」としました。

 

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