多摩府中保健所 デジタル化でコロナ“第8波”に備え

2022.11.10(木)

10:10

 東京都内で11月9日に新たに確認された新型コロナウイルス感染症の感染者は9012人で、およそ2カ月ぶりに1日の感染者が9000人を超えました。感染者の増加傾向が続いて現実味を帯びる“第8波”に備え、都内の保健所ではデジタル化への対応を進めています。

 東京都内で11月9日に新たに確認された新型コロナウイルス感染症の感染者は9012人で、およそ2カ月ぶりに1日の感染者が9000人を超えました。感染者の増加傾向が続いて現実味を帯びる“第8波”に備え、都内の保健所ではデジタル化への対応を進めています。

 東京都が管轄する多摩府中保健所が業務の逼迫(ひっぱく)を防ぐために取り組んでいるのが「デジタル化」です。2021年12月に導入した管理システムでは体温や酸素飽和度などの条件で検索が可能になり、リスクが高い患者から順に電話で連絡ができるようになっています。また、これまで職員が個別に電話対応していた一般的な質問などについては、会話をしているようなやりとりで情報を得られる「チャットボット」を利用することで、職員が直接回答する必要がなくなりました。多摩府中保健所の田原なるみ所長は「発生動向や患者の状況が情報共有できた点では、安心感とともに効率的な仕事ができるきっかけになったと思う」と話しています。

 都によりますと、デジタル化の導入で3カ月でおよそ3万時間分の縮減効果があったと試算しています。

 

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